micro:bit入門
micro:bitはBBC(英国放送協会)で開発されたプログラミング可能な小さなコンピュータで、学習や教育が楽しく簡単に出来るようにデザインされています。
英国では11才と12才の小学生全員に無償配布され、フィンランド、スリランカ、シンガポール、アメリカや他の国のコンピュータ教育クラスに貢献しています。
1.micro:bitのハードウェア
micro:bitはARMのCPUを用いたシングルボードコンピュータです。
- CPU: ARM Cortex-M0
- プログラミング言語: Microsoft Block Editor、Microsoft Touch Develop、Python、JavaScript
- 外部接続: USB、Bluetooth Low Energy(BLE)
- 入出力端子: 3つのI/Oリング、20ピンのエッジコネクター
- その他: 25個の赤色LED、2個のボタン、光センサー、温度センサー、加速度センサー、磁力センサー
- 電源: 3V直流
☆micro:bitはアマゾンで\2,160円です(2018年1月現在)。
micro:bit
miro:bit(表側)
micro:bit(裏側)
2.プログラミング環境
micro:bitのプログラムはPC、Mac、Chromebooks、Linux(Raspberry Piを含む)上で作成することができます。
MicrosoftのMakeCodeと呼ばれるエディタでは、Scratchに似たブロックプログラミングとテキストベースのJavaScriptプログラミングの両方が利用できます。
ソフトのインストールは不要でこちらからすぐに利用できます。
ブロックプログラミング、JavaScriptのほか、Pythonを用いてプログラムを記述することも可能です。micro:bitで使用されているPythonは
MicroPythonと呼ばれており、こちらから利用することができます。
PC等でプログラムを作成した後、マイクロUSBケーブルで接続されたmicro:bitへプログラムを転送し、micro:bit上で実行させます。
ブロックプログラミング環境
3.micro:bitの応用例(KCN会員作成)
(1)2台のmicro:bitを用いたゲーム「タイマーを5秒ピッタリで止める」
- ①電源ONやリセットで、通信で連携完了
→チェックマークが表示
- ②親となるbicro:bitはBボタン押下
→子どもは、小さなダイヤモンドを表示
→親は、参加人数を表示
- ③親が、Aボタンを押すことで参加社全員のカウントアップが開始(スタート)
→1,2,3,無表示
- ④参加者は、5秒だと思ったときにAボタン押下
→その時の秒数を表示
- ⑤親は集計し、結果を通知
→勝者はハートマーク
→敗者は×マークを表示
- ⑥続ける場合は、②のBボタンから繰り返す
4.使用パソコン
WiFi(無線LAN)に接続可能なノートPCを持参してください。Windows 7以降、Mac OS X(10.6以降)などのPCであれば機種は問いません。
5.学習スケジュール
| タイトル | 学習内容 |
第1回 | 電子ペンダント(ハートマークの点滅 ) | - 基本操作の習得
- 課題:ハート図形を点滅させるにはどうすればよいか
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第2回 | 入力と出力を理解しよう | - スイッチ入力 に挑戦
- 加速度センサー→じゃんけんゲーム(デモ: じゃんけん.hex)
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第3回 | 内蔵センサーを使ってみよう(その2) | |
| 無線通信(リモコン)の実験 | - 2枚のmicro:bit使用して無線通信をおこなおう。(デモ: 送受信兼用.hex)
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| ターゲット追跡ゲーム(実力問題) | |
6.参考資料