鎌倉の散歩道(編集スタッフ : まもる 記)

“源氏山公園(源氏山界隈)ハイキングコース”



鎌倉駅・北鎌倉駅から程近い源氏山公園は、1〜2時間の散歩に格好の場所です。気の向くままどちらの駅から「どの道を登って何処に降りても」迷う心配のない場所です。(代表的な散歩コースとして3つを選びました。)

1、お寺を拝観しながらの「のんびりコース・その1」(赤い点線で示してあります)

2、お寺を拝観しながらの「のんびりコース・その2」(青い点線で示してあります)

3、源氏山から「大仏ハイキングコース」を歩く(緑の点線で示してあります)



源氏山付近の参考地図(鎌倉子供風土記から複写・加工)




第2回、源氏山散歩(お寺を拝観しながらの「のんびりコース その2」)

第2回コースの参考地図

◎源氏山散歩・第2回は
北鎌倉駅−東慶寺−浄智寺−葛原岡ハイキングコース−葛原岡神社−日野俊基の墓−銭洗い弁天−佐助稲荷−鎌倉駅。
北鎌倉駅から鎌倉駅まで2〜3時間ほどのハイキングです。


 ⇒ 北鎌倉駅から出て鎌倉街道を左に50メートルほど行った先の信号を渡り、先ずは東慶寺に立ち寄ってみよう。


東慶寺に立ち寄る
東慶寺は、徳川時代までは尼寺で「駆け込み寺とか縁切り寺」として有名だったお寺だ。
明治に入ってから寺法が廃止され開山以来続いた尼寺から男の僧の寺に変わっていて、現在は花の寺として有名である。

東慶寺



 ⇒ 東慶寺から自動車の往来が激しい鎌倉街道に戻り、50メートルほど先の横須賀線の踏切手前・右手の奥まった所に「浄智寺」がある。参道に入ると正面に総門が見え、この左手の道が葛原岡ハイキングコースに続いている。


浄智寺
浄智寺は鎌倉五山の第4位で、境内は落ち着いた感じの雰囲気で良く手入れされていて国の史跡に指定されている程だ。
山門手前の池にかかる小さな橋を渡った左手に鎌倉十井の一つ「甘露ノ井」がある。

浄智寺



 ⇒ 寺の左手の道が葛原が岡ハイキングコースの入り口で、舗装された人家の間を真っ直ぐに行くと山道に入る。 道は判りやすいが踏み荒らされて、木の根が露出している所が多いので 足元に気をつけよう。
中間あたりの小山に天柱峰と刻まれた石柱が建っていて、奥に五重の多層塔が建っている所を過ぎると、後は比較的ゆるやかで山道に入ってから20分ほどで葛原岡に着く。(この天柱峰と言う名前は、昔中国から来日して浄智寺に滞在していた僧が付けたものらしい)


葛原岡神社と日野俊基墓
源氏山公園の一番奥の葛原岡にある 小さな葛原岡神社は日野俊基の霊を祭ったもので、神社前の小さな広場は桜の名所にもなっていて、花時には大勢の花見客で賑わうところでもある。
近くに日野俊基の墓と言われる宝篋印塔がある。

葛原岡(源氏山)


 ⇒ 葛原岡神社から南にしばらく進むと、右手に大仏ハイキングコースの入り口・正面に階段がある所に出る。階段を降りて舗装された道を少し下ると、岩をくりぬいたトンネルのような「銭洗い弁天」の入り口があり、銭洗弁財天宇賀福神社と彫られた石柱が立っている。


銭洗い弁天
正式には「銭洗弁財天宇賀福神社」で、岩をくりぬいたトンネルの参道を抜けると開けた明るい境内に出る。奥に岩屋がありお金を洗う参拝者で何時もごった返している。鳥居がたくさん並んでいるのも壮観だ。

銭洗い弁天


 ⇒ 本殿の前から続く赤い鳥居のトンネルを通って境内から出て、裏道づたいに細い急坂の道を、案内板に従って人家の間を縫って下ると佐助稲荷の参道にでる。ここを右折して進むと突き当りが佐助稲荷の入り口だ。


佐助稲荷
赤いのぼりと鳥居に囲まれた石段を上ると、小さな佐助稲荷神社の社殿がある。
左手の細い道を裏山に登って大仏ハイキングコースに出ることも出来るが、このハイキングコースは第3回にゆずることにして、今回は 参拝した後は階段を戻って道なりにまっすぐ下る。

佐助稲荷


突き当たった道を右折して進むと、鎌倉市役所〜常盤への道路に出る。左に行き御成隧道を抜けると右が鎌倉市役所でもう駅は近い。
鎌倉の観光パンフレットでは、通りに出る少し手前から左へ佐助トンネルを通って錦小路へ出て、鶴岡八幡宮に廻るか 鎌倉駅に戻るルートが多く紹介されている。



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