金峰山 浄智寺

鎌倉五山の第4位「金宝山(金峰山)浄智寺」は、鎌倉幕府時代には11もの塔頭が立ち並ぶ威容を誇っていたと言う。総門をくぐって石段の参道を進むとその上に山門がある。この山門は2階に鐘楼がある珍しいもので、この先の右側に曇華殿(どんげでん)という額の懸かった仏殿がある。
また浄智寺には「鎌倉七福神の一つ・石造の布袋尊」が奥のやぐらに祀られていて、正月には七福神めぐりの参詣者が団体で訪れる。

総 門
鎌倉街道から折れて少し進むと古い小さな門が見える。その前に小さな池があり古い橋が架かっていて、その先に無学祖元の書といわれる「寶所在近」と書かれた額が掲げられている総門が、広場の端にぽつんと在る感じで建っている。
「寶所在近」を直訳すれば 「宝は近い所にある」 だが、仏を信じ修行を積めば「心の平穏」「幸せな生活」が得られる。つまり自分の近くに宝を得られる場所(寺?)がある、という事なのだと誰かに聞いたことがある。

仏 殿 (曇華殿・どんげでん)
曇華殿と呼ばれる本堂(仏殿)には、室町時代に作られたという「三世仏座像」(阿弥陀仏、釈迦如来、弥勒菩薩)が安置されていて、夫々「過去・現在・未来」を意味しているという。
仏殿前の広場の奥には「白雲木・・・沙羅双樹(さらそうじゅ)とも言う」があり、毎年初夏に白い花をたくさん付ける。

鐘楼のある山門
この山門は2階に鐘楼のあるめずらしい構造で、この銅鐘は1340年に作られた古いものだ。


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