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鎌倉の古建築(寺院編)   高 麗 門
高麗門は、2本の本柱の上に通常切妻の屋根をのせ、
本柱のうしろ(内側)にそれぞれの控柱を立て、
それぞれ対となる本柱と控柱の間にも小さい切妻の屋根をのせたものです。
城門や寺院の門としてもちいられました。

高 麗 門 の 構 造  モデル:浄智寺 惣門
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高麗門の事例
浄智寺(北鎌倉)の惣門(外門ともいわれる)は、参道の石段を少しのぼったところにあります。手前の池や左手の甘露の井とともに由緒あるお寺にふさわしい雰囲気を作りだしています。
門にはもとは扉があったとのことで、江戸時代後期のものであろうとのことです。
円覚寺開山の無学祖元(仏光禅師, 1226-86)が書いたと言われる「寶所在近」(”青い鳥”のたとえと同様でしょうか)の扁額がかかっています。


報国寺(浄明寺)は竹寺として親しまれて多くの方が訪れます。入り口にある表門がこの形式で、江戸時代後期(18清旭中期)と推定されています。関東大震災で全壊したが旧材で再建されたとのことです。現在はかなりの傷みが見られます。

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