〜 「鎌倉散策サービス」からの展開 〜
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「鎌倉散策サービス」の計画修正および 電子国土Web(国土地理院)採択に伴う鎌倉版GISサービスについて |
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2003年度、eWalkでは「鎌倉散策サービス」さらにコンテンツを充実していく計画を立て準備をすすめておりました。しかし、このサービスを続けるためには、コンテンツの制作と完成したコンテンツ管理、PDA等の機器のメンテナンス、ユーザーサポートなどを継続して行わなくてはなりません。そこで、これら全般運用費用の低コスト化のなどを解決する基盤データベースシステムが不可欠になると判断し、Webを活用した地図情報システム(GIS)の構築に踏み切ることに致しました。 まだ、GISをNPOとして自立運営した前例は多くなく困難なことではありますが、国土地理院また鎌倉市のご支援のもと、会の皆様と力を合わせて「e-Area&Walk」活動を進めます。
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電子国土Webの参加背景 | ||
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鎌倉版電子国土Web構築概要 | ||
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第1ステップ KCNが管理保管しているコンテンツの整備・登録
第2ステップ 自治体や学校、他の団体の参加協力で追加・登録整備
第3ステップ eざ鎌倉・ITタウンのリンク集掲載の方のご協力で追加・登録整備主に整備したいコンテンツの種類
文化・歴史情報 生活情報 災害や安全に関する情報
現在、H"フォン(他の携帯電話も調査対応予定)からその場所にメモ設ける機能を試作しておりますが、その他に携帯電話やPDAの活用、さらには電子国土Webサイトと連携して実現したいアイデアのリストをご紹介します。(随時更新)
社会的な課題
重要と考えられる課題に、場所情報のリテラシーがあります。現実の世界においても公共物に中傷する落書きがあるように(ネット上の掲示板でもありますが)、実際にその情報を活用しようとした際にそこの場所にいる住民や営む事業者への不利益になる情報をどう管理していくかが課題となります。これらの課題は仮想的位置が実際の位置に紐付けされた場合に起こる新たな社会問題と捕らえております。現在でもカーナビにおける地図と電話帳との紐付けが議論されているように、情報の活用局面がより現実のその場所で影響することを意識したいと考えています。
KCNでは、地域住民主体のシステムという原則に立ち、住民がその掲載情報を選択・削除できる権利(自宅の壁の落書きは当然家主が消せるように)を有するシステムの実現、それに伴う運用ルールをデザインする必要があると認識してます。 (当面は、情報登録者を限定して運営します)システム維持の課題
情報の新旧の管理、OSやブラウザーの変更に伴うサポートなどシステムは実際に立ち上げたときよりも実はその後の継続運用のほうが難しいと言われています。そのサポートの労力を基本的にボランティア精神に頼るという考えかたがありますが、より安定した継続を約束するのは難しく、さらに技術が伴うものはリスクがある体制と言えます。
その解決としては経済価値を見出しシステム運用に必要な労務費にあてる合理的なシステムを構築しなければなりません。経済価値は急に確立するものではないとの認識し、それまではやはり労力を提供する有志によって持続する必要があると思います。NPO法人とボランティアの違いの議論は、このような大きな維持費が発生する事業を手がけたときこそ、より価値が出てくると認識してます。
開発主体:NPO法人鎌倉市シチズンネット(KCN)
開発支援:国土地理院
地図協力:鎌倉市情報推進課・都市計画課
機器協力:日本無線株式会社、
実験用ビューア協力:富士ゼロックス株式会社研究本部
お問い合わせ 「e-Area&Walk」企画推進担当
KCNコンテンツ制作運用部 服部宏行
kcn_area@yahoo.co.jp