映画館
市民座は、戦後鎌倉のひとつの 象徴と言える。そこで上映されるアメリカ映画は、日本の社会の変化そのものを 実感する場であった。特に、故上森子鉄氏が主催した封切り前の新作の深夜の試 写会は、鎌倉に新しい文化の灯をともしたと言えよう。 今年になって、鎌倉に映画館が出来たことを知っている人は少ないと思う。 鎌倉シネマワールドの屋上に"サテライトシアター"という定員八十名のかわいら しい劇場である。 シネマ21システムのビデオによる上 映だが、立体音響設備もあり、映画の醍醐味を十分味わえる。六月は、邦画は「 瀬戸内ムーンライトセレナーデ」、洋画は「イングリッシュペイシェント」。東 京、横浜まで足を運ばなくてよいのも嬉しいし、それよりもこのまちに映画館が 復活したことをまずは喜びたい。 文化都市、鎌倉のためにも・・・。(S.Y)
鎌倉ケーブルテレビ広報誌
「チャンネル鎌倉」 平成9年6月号掲載 |
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