オーランドは遠かったけど・・・

2002年12月1日  いつも師走は突然にやってくる。そして人は「もう今年も終わりか」とつぶやいて一年を振り返える。私もその一人である。
 今年は「リフレッシュ休暇」を頂けるということで9月にアメリカはフロリダ州のオーランドに女房と二人で出掛けた。
 以前にテーマパークを勉強する必要があってこの地を二度ほど見学してまわった。ディズニーワールドである。山手線の中の1.5倍もある広さに四つか五つのディズニーのテーマパークが展開されていて、ユニヴァーサルスタジオもそばにある。貧しく、オレンジとグレープフルーツの栽培を営んでいた、この湿地帯の町がディズニーのロスでの成功を聞き誘致に動いたのは大成功だった。ディズニー側としてもロスに直営のホテルを作らなかったこともあり、話はまとまった。運河を掘り、鉄道を走らせ壮大なテーマパークの町が出来上がった。さらにMGMを買収して、ユニヴァーサルに負けない映画のテーマパークも創った。
 9月11日をアメリカで迎えるには、いささか抵抗もあったが強行した。さすがに空港とかテーマパークの入口でのチェックは厳しく、靴まで脱がされた。
 着いてみて、女房殿のディズニー大好きぶりには驚かされた。精力的に各テーマパークを回り始めた。「エプコットセンター」「マジックキングダム」「アニマルキングダム」「MGMスタジオ」「ディズニーダウンタウン」それに「ユニヴァーサルスタジオ」とぞっとする程ある。ディズニーのホテル”スワン”に泊まったので、そこからは船で各テーマパークに行ける。
 テーマパークの本質は「物販」である。ひとつのテーマを打ち樹てて、集客を計り、感動を創出して、その代替えとして記念品を買わせる。これである。女房殿もみごとにはまっている。また朝食をディズニーキャラクターと一緒に出来るということで5時には飛び起きる。お定まりの記念写真とサイン、喜々としている。年齢は完全に日本に置いてきたようだ。
 7、8年前、私が初めて来た時に彼女に話を聞かせて「彼地で働くとしたら、肉体労働が一番合うんだよ」とその開放性、エンターテイメント性を強調したが効きすぎたようだ。15時間の飛行時間は長すぎるが、それにも替えがたい楽しさを彼女は得たようだった。
 「また来ようね」と彼女が言うので渋っていたら「嘘でも「ウン」と言ってよ。」と催促された。いや、どうして娘の新婚旅行に附随して来ようと決めているらしい。

(A・M)

鎌倉ケーブルテレビ広報誌
「チャンネルガイド」
平成14年12月号掲載
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