■夏のような陽の射す梅雨の晴れ間だった。 本覚寺境内で待つことしばし、近隣の日蓮宗の僧侶が次々と集まるなか、総本山の山梨県身延山久遠寺からは法主猊下(ほっすげいか)も到着する。 | ||
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■大型バス3台を連ねて、身延山から修行僧、実習生など120余名が到着。おそろいの僧衣を着けた若い僧たちの中には女性の姿もあった。ほとんどは若く少年少女の面差しだった。本覚寺本堂での読経、休憩、昼食を挟んで、ふたたび読経ののち法主のお話があった。td>tr> | ||
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■その後、隊列を組んで、幟をかかげ、うちわ太鼓を叩きながら、お題目「南無妙法蓮華経」を唱えつつ、妙本寺まで歩く。これを「唱題行脚(しょうだいあんぎゃ)」という。妙本寺本堂前で読経し、妙本寺執事の話を聞く。td>tr> | ||
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■ふたたび、唱題行脚で、妙本寺を出て辻説法跡を経て、鶴岡八幡宮へ向かう。途中、妙隆寺の山門前を通過。td>tr> | ||
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■八幡宮へ入り、舞殿の周囲に並び、八幡宮宮司のお祓いを受ける。お式の後ろで手を合わせる人々の姿が印象的だった。つづいて、舞殿上で法主の読経ののち、修行僧たちは八幡宮の本殿へ上り、開教750周年の報告をした。td>tr> | ||
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■八幡宮から出た隊列は、段葛を下り、若宮通りを本覚寺裏の駐車場へ向かう。緑濃い桜の並木を歩む僧の列はまるで時代劇を見ているようだった。td>tr> | ||
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■本覚寺駐車場前で全員がずらりと並び、挨拶の後、辻説法が再現された。 | tr>||
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うちわ太鼓の音がとどろき、若い僧達の唱えるお題目が響き渡ると、道行く人たちは足を止めて眺めていた。また、数十名の日蓮宗の信者も行脚に参加していた。行きあった人々や、八幡宮に参拝している人々の中には、一行に手を合わせる人々の姿もあった。 ドンツクドンドン ドンツクドンドン ・・・ という独特のリズムにあわせて行脚する一行は、かなりの早足なので、ついて歩くだけでも大変。そのうえ、さらに先回りして撮影しようという取材班は汗だくになっていた。 最初、真新しかった地下足袋は、八幡宮から段葛へ来たころには、土ぼこりで汚れ、つま先がほころびだしていて、脚半がゆるんで締め直す姿も見られた。 周囲に響き渡る力強いお題目を聞きながら、ついて歩いていくと、なにやらこちらの気持ちも高揚してくるような気がした。 |