
鎌倉の散歩道 23
上山口の棚田と子安の里
取材日 2004年11月11日
今回は鎌倉市内を少し離れ、三浦半島に遠征してみました。
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当日、9時30分、大船駅に集まった一行3人は横須賀線で衣笠駅へ向かいました。
横須賀駅周辺に電車がさしかかると海が見えて来ました。イラク派遣の自衛艦隊も
こちらを母港としています。太平洋戦争時に少年時代を過ごした一同は当時憧れの
「海軍さん」の思い出話に花を咲かせました。
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▲JR衣笠駅 |

▲不動の滝 |
衣笠駅から上山口方面行きのバスに乗りハイキングコース入口の不動橋で下車しました。
歩き始めてからほどなく不動の滝が見えてきました。
滝は二段になっていて下は5メートル位のところから落ちています。水量もほどほどで
滝の傍らには不動明王の小さな像も立っています。
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▲不動堂

▲野ボタン | |
その先、石段を登ったところに不動堂がありました。お堂の前後に銀杏の大木がありましたが垂乳根
はありません。境内には野ボタンが紫の花をつけていました。
道のそばの崖にはいたるところにカラスウリの赤い実がついていました。田舎に疎開していた頃、こ
の実を割って出る汁をふくらはぎに塗ると足が軽くなると友達が教えてくれました。
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▲棚田 |

▲湘南国際村 |
歩き始めてから45分経って棚田が見える所にきました。ひこばえが生えていて緑の田となつていま
す。棚田は数十メートル下の杉山神社の辺りまで何枚も続いています。
棚田からしばらく歩きトンネルを過ぎると広大な敷地の湘南国際村です。長い階段を登って小さな
公園に出て昼食としました。公園からは葉山マリーナや江の島が見えました。
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▲子安の里へ |

▲グミの木 |
国際村の瀟洒な町並みを抜け「子安の里」へ向かう細道に入りました。道の周りに実がびっしりつい
たグミの木があり採って食べてみました。少し酸っぱいほのかな味は遠い少年時代を思い起こさせま
した。
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▲軽部家の長屋門

▲庚申塔 | |
畑のあぜ道や山道を上ると「子安の里」と呼ばれる場所にでました。炭焼小屋があり、竹炭や木
酢液、松ぼっくりなどが置いてありました。庚申塔が11基、御幣を担いだ猿の庚申塔も混じっ
ています。
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▲川沿いの道

▲子安窯 | |
子安窯がある小屋や炭焼小屋がある先から川沿いの道に下りました。
しばらくはぬかるんだ道でしたがそれが終わると「子安の里通り」の広い道に上がりました。
道の傍らではススキの穂が揺れ、見上げればトンビが一羽ゆっくり輪を描いています。
左手に相模湾が見えたと思う間もなくバス通りに出てゴールの久留和バス停でした。
所要時間約4時間、約9キロの散歩道でした。
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制作: 亜郁 高山 太郎
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