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鎌倉シニア通信特集・・・鎌倉の仲間達 No.38

特定非営利活動法人 和の会


2005年10月30日/11月30日/12月9日取材

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(深沢学習センター・料理実習室)
和の会の配食サービスチーム

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和の会は地域相互扶助をモットーとして、家事援助食事作りを行うため20年前に設立されました。
その後活動は徐々に軌道に乗り、順調に地域に浸透し、食事作りは配食サービスとして週一回の定期的な活動となり、また近年介護保険法の施行と同時に鎌倉市の基準該当事業所として訪問介護事業に携わるようになりました。
その後、会の基盤をさらに充実させるため、特定非営利活動法人の認証を受け、現在は神奈川県の指定事業所となっています。
創立は1985年で、現在20年目です。
協力会員は47名です。


■ 配食サービス

配食サービスは毎週水曜日に行われています。

調理する場所は第3水曜日を除き「深沢学習センター」の料理実習室で、第3水曜日は腰越学習センターになります。
2005年11月30日に調理のあらましを取材させて頂きました。

(11月30日配食の「鮭のホイル焼き」)
鮭のホイル焼き キウィ・レモン添え
  この日の献立は
・生鮭のホイル焼き キウィ・レモン添え
・つくね
・大徳寺浸し
・さつま芋のオレンジ煮
・香の物(野沢菜)
でした。

配食の日は、朝9時30分に集合です。

全員が集まった後、献立が確認され、買い出し係が購入してきた素材や調味料が確認されました。

この日は97食の申し込みがあり、味見用などで100食以上の調理が必要です。

黒板に必要事項が書き出されていました。

生鮭のホイル焼きの手順を追うと以下のようになります。

(生鮭の下ごしらえ)
(ホイルには先ず野菜)
(鮭を載せ、ホイルにつつみ・・・)
生鮭の下ごしらえ
 
ホイルにはバターと野菜
 
鮭を載せ、ホイルにつつみ

(つつみ終わって鉄板へ)
(180度15分で焼き上がり)
(さましてから弁当箱へ)
つつみ終わって鉄板へ
 
180度15分で焼き上がり
 
さましてから弁当箱へ


オーブンの鉄板には同時に6個づつしか乗らないし、使えるオーブンが4台しかなかったので時間との戦いでした。

この間、他の総菜も同時並行的に調理が行われ、盛り付けの準備完了です。

(つくね)
(大徳寺浸し)
(キウィ)
つくね
 
大徳寺浸し
 
キウィ


盛り付け作業は壮観でした。
次第にお弁当らしくなる姿は感動的でもありました。

(盛りつけは野沢菜から)
(だんだん品数が増えて)
盛りつけは野沢菜から   だんだん品数が増えて

(ほとんど出来上がり)
(蓋をして完成)
ほとんど出来上がり   蓋をして完成


配達担当の人の作業 この後、午後3時30分をめどに配達を担当する人たちが来て、伝票を手に、配達先を確認し、一つ一つ配達先の名前のついたラベルをとりつけていました。

一方で、調理担当の人達は後かたづけです。
使い残した調味料を計量し、使用した鍋や調理器具を丁寧に洗っていました。

この日の参加者は調理ボランティア10名、配達ボランティア5名の合計15名で、毎回この位の人が参加するそうです。

調理責任者は2人(チーフとアシスト)で、食材の手配から調理方法、盛りつけなどに工夫を凝らします。
責任者は、2ヶ月毎に行われる「打合せ会」に出て、自分の担当する日程とメニューを確認します。
2ヶ月毎の「打合せ会」で決めるメニューは

  • 旬の食材を生かす(地元鎌倉産にこだわる)
  • 季節の行事に因んだ献立
  • 真心こもった家庭料理

    などがキーワードのようでした。
    配食サービスの概要
  • 対象地域:鎌倉市深沢地区周辺
  • 対象者:会員になって頂いた高齢者が中心
  • 申し込み:和の会事務所 電話 0467-46-8233

  • ■ 深沢学習センターフェスティバル  2005年10月28日〜11月7日

    (深沢学習センターフェスティバルの大村ずし風)
    大村ずし風 深沢学習センターフェスティバルはこの学習センターを利用する各種団体のお祭りです。
    多くの団体がそれぞれ得意技を披露する場でもありす。

    和の会では、例年、模擬店でお弁当を販売することにしており、2005年のフェスティバルも好評の「大村ずし風」で参加することにしました。

    「大村ずし風」の販売は10月30日(日曜日)ですが準備は前日の29日からです。
    この準備は調理ボランティア9名で行いました。

    食材搬入〜洗い〜きざみの流れ作業、こっくりと煮上げた干しいたと、Lサイズ玉子90個分の錦糸玉子で、100食分を3時間で仕込みました。

    「ボランティアなのにどうしてこんなに追いかけられなければならないの、もっと楽しくしたいのに」というつぶやきが聞こえてくる時もありますが、全ての作業が終わって煮上がるまでのティータイムでは、韓流ドラマから両親の介護、紅葉狩りと話題は尽きそうもありません。

    翌日への準備が完了し、「お疲れさまでした」と笑顔で帰途につく時、責任からの開放と汗を流した後の満足感が明日への活力となるそうです。

    10月30日の販売当日は前日味付けした食材の盛りつけです。
    午前11時の販売開始前、約3時間で100食の盛り付けをしました。

    (盛りつけの相談)
    (盛り付け)
    (蓋をして完成)
    盛りつけの相談
     
    盛り付け
     
    蓋をして完成

    (販売開始で列が出来・・・)
    (飛ぶような売れ行き)
    (残りわずか・・・)
    販売開始で列が出来・・・
     
    飛ぶような売れ行き
     
    残りわずか・・・

    販売は午前11時でしたが、わずか30分間で100食が完売となりました。
    毎年「和の会」のお弁当を楽しみにしておられる方もいらっしゃるようです。


    ■ 仲間と体操オイッチニサンシッ

    和の会では、年輩者の体力増強と病気予防のために体操教室を始めました。
    名付けて「仲間と体操オイッチニサンシッ」

    これは、月に2回(第2金曜日、第4金曜日)に行い、毎回13時30分〜15時30分の2時間で、以下のようなメニューで行われます。

    • 身体の力を抜く体操
    • 柔軟体操
    • ストレッチ
    • 道具を使った3B体操
    • お茶と手作りお菓子でおしゃべり
    インストラクターは、鎌倉市の武道館から派遣されています。

    (身体の力を抜きましょう1)
    (身体の力を抜きましょう2)
    身体の力を抜きましょう1   身体の力を抜きましょう2

    (2人ペアで・・・)
    (呼吸の合わないときも)
    (段々身体がほぐれて)
    2人ペアで・・・
     
    呼吸の合わないときも
     
    段々身体がほぐれて

    インストラクターは音楽を流しながら楽しくゆっくりと体操することをしきりに奨めていました。


    ■ 介護関係の活動の概要

    • 訪問介護「和の会」 介護保険法によるヘルパーの派遣
    • 地域の助け合いサービス(有料)
    • その他お困りの時は和の会事務所に問い合わせして欲しいとのことです。

    ■ 仲間と楽しく・・・

    和の会では年に何回か会員同士の親睦を図るための行事があります。

    仲間と楽しみながら高齢者の食事作りや家事援助、介護などをする協力会員の皆さんはとても生き生きとしていました。


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    和の会
    • 連絡先:代 表 湯浅久子
    • 事業所:鎌倉市梶原4-1-1の201
    • 電 話:0467-46-8233
    • 会員数: 47名

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    制作:ひろさん  協力:亜郁

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