最新号
・・・鎌倉シニア通信特集・・・
鎌倉の仲間達 No.27
(野鳥と自然を楽しむ)

かまくらB・W同好会

2004年9月7日
(鎌倉中央公園の観察会に同行しました)

野鳥たちの可愛い姿と鳴き声を楽しんでいます。 伊藤哲郎氏 撮影
鳥-3
ホオジロ
鳥―4
キビタキ


かまくらB・W同好会の歩み

「かまくらB・W同好会」は、鎌倉市主催の生涯学習専門コース(鎌倉市教養センター)「バードウォッチンク講座」の卒業生で、野鳥観察を楽しみとする方の集まりです。
平成11年秋に第1期生有志 (十数名)が中心となって「かまくらB・W同好会」を組織して、野鳥の観察と鎌倉の自然に親しむ活動を始めました。その後「講座の卒業生」が順次入会してきて総勢80名を越え、会の活動も年々活発になって、毎月の定例会、オプションなどを運営して現在に至っています。

・・・「バードウォッチング講座」・・・
鎌倉市の生涯学習5カ年計画に基いて平成11年5月に第1期が開講され、平成12年度からは前期・後期と夫々年2回開講されています。この講座は“田中講師が当初から担当”されていますが、毎回競争率が2倍を越えるほどの人気ある講座で、今年で6年目を迎え受講者数は200名にのぼっています。


田中先生かまくらB・W同好会の設立以来、会の活動を指導してこられた田中先生は、日本野鳥の会・特別会員、日本自然保護協会・自然観察委員としての長年の経験から、生涯学習専門コースの講座では“実際の観察会と教室での講義を組み合わせた”授業を行っておられます。
平成16年10月現在の会員数は85名ですが、将来は200名くらいの「鎌倉の自然を愛する」人達の集まりにしたいと言われています。



☆発足以来の会の活動状況は概略次のようになってます☆
観察会実施状況観察した野鳥の種類
年 度延べ回数新野鳥数累計
H11〜12年度19198686
H13年度315048134
H14年度267617151
H15年度281042153
H16年度9113******

回を重ねるに従って会の運営も・会員のバードウォッチングに取り組む姿勢も、「ただ野鳥を観るだけでなく、辺りの自然環境の実態に目を向けた」 活動にと大きく前進しています。
最近では、
1、「鎌倉広町みどりトラスト基金」に協力し、B・W同好会は団体登録され。平成16年4月にはかながわトラストみどり財団」にも団体登録されまています。
2、おおくの会員が個人で他の自然保護団体に加入しています。
3、少数ながら会員自身がフィールドを持つようになっています。
4、定例会、オプションの参加者が、毎回40〜50名と盛況を続けています。
5、他団体の観察会へ積極的に参加し、自己研鑽に務める会員が増えています。
このように、シニアライフを十分楽しみながら、趣味を活かした活動と会員相互のコミュニケーションが進んでいます。


・・・第2回「かまくらB・W同好会」作品展が開催されました・・・
北鎌倉の明月院に程近い“コーヒーと音楽の店”「笛」で(04年10月1日〜11月2日)で開催され、会員の方は勿論、野鳥に関心のある一般の方も沢山訪れていました。
案内状 作品-1 作品-2
作品-3 作品-4



9月7日、中央公園での観察会の紹介

●記念写真(鎌倉中央公園にて)04年9月7日 (取材者・細谷撮影)
記念写真


受付受 付
中央公園での観察会は、朝9時に管理事務所前に集合。しかし20分前には帽子やリュックにBW同好会のバッチと名札を付けた会員が20名以上も三々五々集まってきて、皆さんこの日を待ちわびていた様子が伺えます。まず受付係りの方に参加を申告して番号札を貰い、しばし歓談していました。

挨拶

I代表幹事挨拶
9時に近くなった頃に九州に近づいた台風の余波で急に雨が降ってきたので、雨が止むのを待って開始となりました。この日の参加者は57名と会員の殆どが参加されての盛大な観察会になりました。代表幹事から挨拶と今日の予定・見所の説明がありました。

挨拶

前回の報告と連絡
また、前回の記録資料の配布・オプションツアーの参加状況などの報告があってから観察会の始まりです。
今回は参加者が多いので2班に分かれて出発することになり、1班は公園の上から・2班は公園の下から、約1時間半の観察を続けることにして、10時半に管理事務所に集合する事になりました。

エゴの実

秋の実りがいっぱい
野鳥の観察だけでなく「上に野鳥を・下に秋の草花を」と自然を満喫しながらの歩きです。
少し歩いたところで「エゴ」の木に沢山の実が付いているのを見つけました、野鳥の餌になるそうです。


小鳥を見つけた-1


小鳥を見つけた-2
小鳥を見つけました。大勢の観察者も気にならないのか、木の実をついばんで我々の頭の上を反対側の森の中に運んでいるようです。子育て?かと思ったらそうではなく、カケス・ヤマガラなどは「冬に備えて木の割れ目や樹皮の隙間に蓄えておく」のだと、ベテラン会員N氏の説明でした。

待つ

狙う
小鳥が木の実をくわえて林の中へ埋めに行った辺りにスコープの焦点を合わせて、次に来るのをじっと待つ。狙った所に止まった時を逃さずにシャッターを切る。動きの早い野鳥の撮影は辛抱と一瞬の操作が決め手です。

観察結果の集計

観察結果の集計
集合場所に戻ったら、グループごとに今日観察できた野鳥の名前をリーダーに報告し記録をとります。同行した取材者には4種類くらいしか見られませんでしたが、ベテランの会員さんには沢山見られたようで、集計結果は18種類でした。本当に皆さん眼が良いんですね〜、田中先生のお話では眼や耳だけでなく「五感」を働かせるのだとの事でした。

当日観察出来た鳥は次のとおりです。
シジュウカラ、コジュケイ、キジバト、オナガ、カルガモ、 コゲラ、メジロ、ハシブトガラス、アオサギ、ヒヨドリ、 ムクドリ、スズメ、アオゲラ、ヤマガラ、カワセミ、トビ、 ツバメ、カワラヒワ、



野鳥観察の必需品 :  「双眼鏡」、「スコープ」はチョット高級

双眼鏡

スコープ
双眼鏡スコープ


●野鳥の写真(同好会会報から)撮影:伊藤哲郎氏
鳥-1
コルリ
鳥―2
モズ
鳥-5
アカハラ
鳥―6
メボソムシクイ


制作:まもる 協力:ひろさん

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