・・・鎌倉シニア通信特集・・・
鎌倉の仲間達 No.2
鎌倉のNPOセンター
(鎌倉市市民活動センター運営会議)
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2002年2月22日(金)取材
「鎌倉の仲間」紹介の第二弾
鎌倉市市民活動センター運営会議
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NPOとは

最近、NPOとかNGOとかという言葉をよく耳にしますが、NPOの活動は
すでに1970年代後半から盛んになっており、特に、一般の人に印象を
与えたのは、1995年の阪神・淡路大震災やその後の日本海の重油流出
事故での救援活動で、多くのNPOやボランティアが駆けつけ、民間な
らではの機動性、創造性に優れた特性を発揮しました。
NPOとは、簡単に言うと「営利を求めない公益性の高い活動の組織」です。
NPO:Nonprofit Organization(非営利組織)
NGO:Non Governmental Organization(非政府組織)、NPOの一つ


NPOセンター鎌倉 NPOセンター大船
NPOセンター・鎌倉 NPOセンター・大船

NPOセンターができるまで

鎌倉市は、これからのよりよいまちづくりを考えていく上で、
市民参画を基本とし、行政と市民活動がパートナーとなり、
役割をはたしていくことが、とても大事との観点から

・1996年7月、公募制による「鎌倉市市民活動支援検討委員
会」を組織、35の市民団体の代表が参画

・この委員会で、2年間をかけ、市民活動の実態把握、
情報収集、公開勉強会、実験などを重ね、市と協働し
ながら、市民活動への支援のあり方と方策、
更に、「NPOセンター」の企画、立案、設立準備を進めた。


設立準備の討議1 設立準備の討議2
設立準備の討議1 設立準備の討議2


特記すべきは、この活動過程の中で、あくまでも市民が主役で、行政
は事務局、学識経験者はアドバイザーの立場で推進したことである。

  • 1998年1月、「鎌倉市市民活動センター運営会議」を組織。
  • 1998年5月、鎌倉市が市民活動の拠点として、「NPOセンター鎌倉」と 「NPOセンター大船」を設立・オープン。
    そして、その運営は市民がすべて行うという「公設市民運営方式」を取ることとし、NPOを支援するNPOとして活動を始めた。
  • 1998年12月にNPO法が施行。
  • 1999年3月にNPO認証申請を提出。
  • 1999年7月、神奈川県の認証を受け法人格を取得。
  • 現在、14人の女性スタッフが両センターで執務している。


「鎌倉市市民活動センター運営会議」の活動


鎌倉市市民活動センター運営会議の活動、市民活動団体への主な支援内容は下記の通りです。
  • NPOセンターの運営
    両センターの運営、窓口業務、市民やボランティアからの相談、団体 間の調整等(ex.新たに活動したい人、仲間を増やしたい人や団体等)
  • 市民活動のサポート
    ミーティング会場や資料作成用機材の提供、NPOの能力や技術向上の ための学習会、研修機会の提供、情報収集・交換、交流等の提供
  • 法人化の支援
    法人化の相談、行政への橋渡し
  • NPO 支援ファンドの設置
    活動資金の助成

NPOセンター鎌倉受付 NPOセンター大船受付
NPOセンター・鎌倉受付 NPOセンター・大船受付


なお、鎌倉市の市民活動は、全国でもトップクラス
の市民参加度とのことです。

1996年時点での調査では、市民が主体的に活動している団体数は863団体で、内、公益性のある団体数は274団体であった)
・2002年3月のNPOセンター登録団体数 : 230

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NPO センターの利用の仕方

福祉、環境、まちづくり、国際支援、社会的課題等に
取り組む市民活動団体や市民が利用できます。

・設備等の利用には団体登録が必要で、NPO両センターの
備え付け用紙に必要事項を記入の上、申し込みします。

鎌倉市市民活動センター運営会議への入会の仕方

会員になって、市民活動を応援して
くださる人や団体を募っています。

・入会希望者は両センターに入会申込書があります。
会員には正会員(運営に参加、議決権あり)と
賛助会員(財政的サポート)があります。

・正会員:年会費 2,000円
・賛助会員(個人): 1,000円/1口、2口以上 2,000円から
・賛助会員(団体): 1,000円/1口、3口以上 3,000円から

なお、正会員希望の場合には
鎌倉のNPOセンターに来所の要があります。

NPOセンターはどこにあるの

以下の地図を参照してください。
NPOセンター鎌倉 NPOセンター大船
NPOセンター鎌倉 NPOセンター大船


編集後記(取材に応じていただいたT事務局長さんの声も含めて)

・NPOセンターは、鎌倉の市民活動拠点として、市民の自主運営が確立。
今までは、主として市民団体のネットワークやまちづくり
に力を入れてきたが、これからは、地域密着型のまちづくり
市民活動へと広げていきたいとのこと。

・現状、市民活動の主力は女性であり、学生や子供達の
参画も増えてきている。残るは男性の参画で、
とくにお働き盛りの父さん達が、社会生活
で培ったノウハウや力を生かしてほしい。

・鎌倉市民として、鎌倉をよりよい町にしたいと思う人達、何か世の
中の役に立ちたいと思う人達等は、あまり団体や組織と言うことを
意識せずに、気楽に相談に来てほしい。
何せ、市民の声が一番のエネルギー源、パワーとなるのだから。

風と潮流

・最後に、NPOセンターの活動白書として、
「風と潮流」−これからの地域と市民社会−
を2000年11月に発行、既に1,000部を超えている。

NPOの現場からの発信であり、130人の市民が自ら活動し執筆したもの
定価:2,500円(税込み)、両センターにて販売、郵送の場合送料340円

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(取材:ちょっぺ、かぼちゃ、トンガ  制作:トンガ、ひろさん)
NPOセンター運営会議のホームページ

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