・・・鎌倉シニア通信特集・・・
鎌倉の仲間達 No.3
鎌倉で炭を焼く会
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2002年2月17日/24日(日)の両日取材・於中央公園
「鎌倉の仲間」紹介の第三弾
鎌倉で炭を焼く会
初の火入れと炭出し日に取材
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火入れと屋根がけ
初の火入れと屋根がけ(2月17日)

鎌倉で炭を焼く会は設立8年(1994創立)になる団体で
昨年10月から、鎌倉中央公園(鎌倉市山崎)付近の谷戸で
炭焼き窯づくりを始めた。

本年2月に窯が完成し、2月15日に窯の焼成を兼ねた
初の火入れを行い、17日に密閉、24日に炭出しの日を迎えた。

集まった人は約30人で、会員の他に、窯の構築の途上で
手伝ったり、「山崎の谷戸を愛する会」のメンバーたちで、
窯から取り出された炭に 拍手がわいた。

作業前のミーティング(2月24日) 取り出し1
作業前のミーティング(2月24日) 炭の取り出し作業(2月24日)

炭の収量はおよそ2割。奥に積んだ木は良い炭になっていた。
窯の特性が解析されれば、次回以降、収量と品質は向上するだろう。

窯を覗く(2月24日) 取り出された炭
窯を覗く(2月24日) 取り出された炭(2月24日)


出来上がった炭は山崎の小川の浄化に使うという。
また、藁灰などは土壌改良に使うという。

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今回の炭の窯作りは、10月に始まり、毎週の週末をついやしたという。
会員は仕事を持っている方も多く、穴掘りや整地、土台作り、
素材となる鎌倉石の採集・運搬と作業量が多く、平行して
行った里山保全作業もきつかったとのことで、炭を焼くことが
出来たという喜びは大きかった。


鎌倉で炭を焼く会の主な活動内容は以下の通り。

・ 鎌倉中央公園内の里山保全活動(下草刈り、間伐)
・ 間伐材の有効活動としての炭焼き
・ 山崎の谷戸の生態系保全活動
・ 鎌倉中央公園内に計画中の炭焼き体験施設設置への参画
・ みんなで楽しく酒を飲むこと


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炭焼き窯をつくる事業は、日本財団と(財)国家緑地推進機構の援助と
鎌倉市の公園緑地課のバックアップがあって成り立った。

市の建てた看板
市の建てた看板

同会はこれを、民と官の「協働」作業と呼んでいる。

また、「山崎の谷戸を愛する会」の機関誌「谷戸だより」には、
鎌倉で炭を焼く会の子供への関わりが良く表現されている。

鎌倉中央公園はまだまだ市民に十分知られているとは言い難い。
鎌倉中央公園にこのような場が完成したことは、画期的な
ことで、観光にだけ目を向けるのでなく、市民のための公園作り
という視点が必要だと云うことを改めて考えさせられた。
(窯場の場所は、平成15年に公園の敷地に組み込まれる予定)

「鎌倉で炭を焼く会」がますます行政との「協働」作業で市民の視点を
守り抜くことを期待して止まない。

(記事の担当;ひろさん)
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「鎌倉で炭を焼く会」へのお問い合わせ、アクセス
E-mail: yato@fin.ne.jp
HP: http://www.geocities.jp/ozikudo/yato/sumiyaki.html

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