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鎌倉・あの店・この逸品(9)

今月の店

和菓子・大くに


のれんは「打ちでの小槌」

今月のお店は、大町の老舗の和菓子屋「大くに」
(住所:鎌倉市大町2-2-10(大町四つ角)/電話:0467-22-1899)
(取材:2003年11月)

栗きんつば
(栗きんつば 1個147円 含消費税)

「大くに」の逸品は栗きんつば
きんつばは庶民的な和菓子だが、機械化がむずかしく
作るのに、ともかく手間がかかるという。

口にはこぶと、皮の食感と、餡の甘さ、
栗の味が一度に口中にひろがる。
おさえた甘さが上品。

大くには2003年11月に新装開店した。

新装の店
旧店舗
(新店舗)
(旧店舗)

新店舗は明るく、作業場も広く清潔。

創業は昭和11年3月。
当主は3代目という。

菓子づくりのモットーは、ひたすら
  • 素材を吟味し
  • 手作りにこだわる
こと

生麩でくるんだ「麸の饅頭」は昔から評判が良かったが、それは手作りの漉餡のなめらかさが麸の食感とよく合うからか?
他に、「こづち最中」や、和三盆が原料の「小菊」(らくがん)などが好評。

麸の饅頭
こづち最中
小菊らくがん
(麸の饅頭)
(こづち最中)
(小菊らくがん)

店内は明るく買い物がしやすい。
取材のわずかな時間中にも客がひきも切らない。
遠く横浜からの客だという人に伺うと、永年の麸の饅頭のファンだとのこと。

店内1
店内2
ご当主
(店内1)
(店内2)
(ご当主)

作業場では、きんつばを焼く作業にしばし見入ってしまった。

きんつばを焼く1
きんつばを焼く2
出来上がったワッフル
(きんつばを焼く1)
(きんつばを焼く2)
(出来上がったワッフル)

■和菓子アラカルト


大くにでは、四季それぞれに工夫を凝らした上生菓子を提供している。
秋の上生菓子の一部を掲載する。(名前は「紅葉」「木守」「銀杏」「さざんか」「南天の実」)

正月になると、新春らしく、上生菓子は「えくぼ」、「花びら餅」、「鶴」、「亀」など縁起の良い菓子に変わる。

上生菓子
(秋の上生菓子・栗むし羊羹を中心に、
「紅葉」「木守」「銀杏」「さざんか」「南天の実」
いずれも1個252円(含消費税)

また、下の和菓子もそれぞれ人気メニューで、「ゆず餅」、「亥の子餅」、「手まり栗」。

ゆず餅
亥の子餅
手まり栗
(ゆず餅)
(亥の子餅)
(手まり栗)

60年以上続いた老舗の味を一度お試しになりませんか?

和菓子・大くにのホームページ






和菓子・「大くに」周辺地図



(制作:ひろさん、協力:かぼちゃ)


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