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編集部員のリレー随筆(39)

− 横浜物語 −

 安政6年の開港以来、横浜は常に外国との交流の表舞台でしたが、第2次大戦後は空路の発達により外航船の姿は殆ど見えなくなりました。世界最大級を誇った大観覧車も今では空席だらけです。

ベイサイドエリア ホテルニューグランド
▲ ベイサイドエリア ▲ ホテルニューグランド

 三島由紀夫は「午後の曳航」で、元町通りの洋品店を経営する未亡人房子と、貨物船の航海士竜二の恋を描いています。 しかし、船舶の往来も少なくなり街角で船員服を見ることは皆無です。
 横浜マリナーズも「大魔神」が居なくなって以来、いつも最下位を争っています。

山下埠頭 元町通り
▲ 山下埠頭 ▲ 元町通り

 横浜市では今年11月、横浜で開かれるAPECを機に華やかな国際舞台に出ることを夢見ています。
しかし、空の玄関である国際飛行場も成田、羽田に分かれハブ空港としては韓国、中国に後れをとっています。 戦後65年、今や両国の後塵を拝す立場になりました。 世界不況の最中、折角の民主党政権も肝心の政策そっちのけで派閥争いに終始しています。
 

巡視艇 横浜スタジアム
▲ 巡視艇 ▲ 横浜スタジアム



制作 湘南太郎

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