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編集部員のリレー随筆(22)


「e-ざ 鎌倉 ITタウン」 表紙ページの写真

− 7 × 5 センチ の世界 −




制作:ひろさん

鎌倉シチズンネットが制作するホームページ『e-ざ鎌倉 ITタウン』の表紙の写真を担当して5年以上経過した。     『e-ざ鎌倉 ITタウン』へリンク
失敗談も多々あるが、どういう意図で写真を掲載してきたかを書き記したい。

○ 指名打者?

e-ざ鎌倉ITタウンの表紙は、発足当初は当時の編集長だったコンテンツ部会長Hさんが撮影した2枚の写真が、定期的に変わることなく長い間掲載されていた。
六地蔵(鎌倉市御成町)と頼朝像(鎌倉市源氏山公園)の写真で、サイズは約7センチ×5センチだった。

六地蔵
 
頼朝像
(六地蔵)
(頼朝像)

e-ざ鎌倉ITタウンのヒット数の増大を目指すミーティングの際、この写真を季節の変わり目毎に差し替える案が浮上し、指名されたので気軽に引き受けた。
決まったことは
  • 表紙ページはHさんやWさんが担当していたが、現役会社員であるため、時間的制約があり写真のアップは両氏をわずらわすことなく、写真担当者が独自に出来る方法をとる。
  • 従って、当時契約していたプロバイダーに FTP によって写真のみアップし、
  • 表紙ページからリンクして自動的に切り替わる方式が良い
という議論に落ち着いた。


○ 最初の写真


鶴岡八幡宮
 
建長寺の宝物風入
(鶴岡八幡宮)
期間2002/11/12〜11/19
(建長寺の宝物風入れ)
期間2002/11/12〜11/19

最初の写真は2002年11月12日〜11月19日に掲載した鶴岡八幡宮と建長寺の写真で、期間は1週間、写真を毎週切り替えるという意気込みだった。
ところが、このサイクル(毎週写真を入れ替えること)はすぐに行き詰まり、数回替えたところで、2週間に1回という変更のサイクルになった。
1週間では季節がさほど変化しないことと、目先を変える写真の準備に手間取るからだった。


○ 写真のコンセプト

担当することになって表紙写真のコンセプトを自分なりにまとめてみた。
  • 季節感のある写真
  • 鎌倉に行けばすぐにでも出会えるかもしれないという写真
  • ありふれた日常の鎌倉の写真
  • 鎌倉市民が見た場合にはどこで撮ったかおよそ見当がつく写真
  • 鎌倉を良く知らない人が見た場合には次の日曜日に行ってみたくなるような写真
ただ、この意気込みとは別に、写真撮影の技量は一向に進歩しなかった。

また、表紙写真の性格上、大型の写真を掲載することが出来ないので、7×5 というサイズで上記コンセプトがうまく表現しなければならなかった。
さらに季節感を出すにはどうしても植物、特に花の写真に頼りがちになってしまうことも止むを得ないことだった。

表紙の文字とは別のサーバーに写真だけアップするため、表紙ページには写真の説明を入れることが出来ず、1年間の掲載写真は「表紙写真のバックナンバー」として、クリックすれば参照することが出来るようにした。
これは、写真の説明を見せるためと言うより、数年前のこの季節にどんな写真をアップしたかが判って自分でも参考になった。

また、仲間達からいろいろな写真の提供を受け、人それぞれの発想の違いがヒントになって掲載写真として採用することも多々あって有り難かった。


○ 表紙写真を拡大すれば・・・

いままで披露するチャンスが無かった表紙写真の 17.6センチ × 13.2センチ の写真を以下に掲載する。


(写真をクリックすると拡大写真が出ます)

(建長寺修行僧)
2004.2.11アップ
(鎌倉まつり・パレード)
2004.4.11アップ
 
 
(寶戒寺)
2005.1.1アップ
(来迎寺のミモザ)
2005.3.10アップ
 
 
(八雲神社のミス鎌倉)
2005.3.24アップ
(鶴岡八幡宮の七五三)
2006.11.9アップ
 
 
(力餅屋・鎌倉市坂ノ下)
2006.12.7アップ
(キンモクセイ)
2007.10.11アップ
 
 
以上のように、小サイズの写真は拡大サイズの写真と比較して多くの情報が失われることをご理解いただけただろうか?

○ 今後の課題

「e-ざ 鎌倉 ITタウン」 は今後も鎌倉の市民情報の発信の場として継続されるだろうが、各ページの担い手は世代交代していくと思う。

表紙写真も含めて、現在のページを再点検し、表紙写真の位置づけをする時期が来ていることを念頭に置いてこのリレー随筆をしたためた。



制作:ひろさん



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