最新号
編集部員のリレー随筆(14)
帶〆を作る時の決め方は
着物、帶の色、又素材に合わせて組む。用途に応じて組む・・・不祝儀など。
季節(名称)を組む・・・菊唐、とくさ、厄除けなど。糸の色、組方を生かして組む。



琴柱
琴の琴柱=琴路
デザイン
色合いを考える
3種の糸
3種の糸

丸台 組台・・丸台

小玉(110グラム)×24玉、
重りは総量の半分強。

千歳緑糸1玉30本×12玉、
1玉30本×8玉、
プラチナ染め1玉26本×4玉、
撚りはプラチナ染め糸のみ。

糸の長さは270p・・出来上がりは65%くらい。(帶〆155p)
琴路組
試しに組んで・・


糸の配置
1、中心から左右へ
中源氏
2、左右から中源氏組
中源氏組 3、中源氏組んで脇を締める

◇ 一段で14工程・・両手で糸を運ぶ。(台の真ん中に座り一定の速さで)
◇ 一柄が18段あるので一気に組む。(途中で手を休めると幅が微妙に違ってくる)
◇ 一柄の内6段は自由に決める。又、糸の配置も自由。
◇ 一段の終りに脇締めがあるが、他は糸運びに110グラムの玉が、締めてくれる。



伝統的な茶道、華道などは、歳時記の「こころ」を取り入れたものです。
私は、四季のうつろい、言葉遊び、などで伝統的な組紐とあそんでいます。
「庭の木賊」の姿を模した「十草組」と、歌舞伎座に行く時に締める組紐をご紹介します。


庭の木賊
芽が伸び拡がる「木賊」

十草組
木賊の節目を生かした組紐「十草組」
定式幕
歌舞伎座の定式幕(森田座の流れをくむ)

紐3本
定式幕をイメージし組んだ紐「角四つ組」




4日程で「琴路」紐が出来上がりました。紐作りはデザインしている時が一番楽しい。
組む作業は・・忍耐のみ・・だと感じています。大好きな紐で「二重唐組」は、
一柄(約2p)1時間も掛かるほどややこしい。
さあ!紅梅色のきもの、らんの紬帯、そして琴路紐を締めて・・・出掛けます。


着物、帶、帶〆


編集部員リレー随筆リスト
最新号