![]() 編集部員のリレー随筆(11) ![]() −−ルナリアの種を採るまで−−制作:ひろさん
○ 出会い(ルナリアの種)![]() 面白い形なので、少し貰ってきて直後に植えたが発芽しなかった。 この時は名前がわからず、従って生態も不明だった。 この年の8月に「My 鎌倉」の取材で園芸家の鷲沢宅を訪れ、「種から楽しむ花そだて」という著書を頂戴した。 しばらく経って、この本をぱらぱらとめくっているうちに、「種ってこんなにおもしろい」という項があり、ルナリアの種子の写真を発見した。(著書を頂いてから半年ぐらい経った2004年の晩秋の頃だった。) 早速インターネットで検索するといろいろなページが見つかった。 2年草ということで、翌春(2005年春)いくつかの種を蒔いた。 ○ 発芽 2005年春蒔いてから2週間ほどで発芽した。肌寒い位の温度で発芽した。発芽に4週間程かかる種もあった。 最初、平たい種から先ず根が伸び、地面にもぐり、次ぎに茶色い種から2枚葉が出た。 蒔いた種の半分ほどが発芽し発芽した芽は大半が育った。 4つ葉のころからこまかい白い毛が生えている。 ![]()
○ 越夏 2005年夏しかし、夏を過ぎても生き残ったのは1本だけで、他は夏の暑さのせいか枯れてしまった。9月になって、また種を蒔いた。 9月に蒔いた種の発芽も比較的順調だった。春蒔きの苗と同じ経過で10株近くが育った。 一株で茎が5〜6本、高さが10センチ程度で冬を迎えた。
○ 越冬 2006年早春
○ ルナリアの適地は?これまで、ルナリアを見たのは、長野県渋温泉とその近くの角間温泉、長野県北部の野沢温泉だけで、それもドライフラワー状のモノだけだった。2006年3月に塩原温泉に行ったとき、バスターミナル近くのそば屋に入ったら、インテリアとしてルナリアの種が大量にかざってあった。 おやじさんから種を頂いた。
これらのことから想像すると、ルナリアは寒冷地に適しているのかもしれないと思った。 ○ 開花 2006年4月2006年4月3日、ついに開花した。花は明るい紫色。 花は一日でしぼむが、次ぎ次ぎに開花し、蕾を持った茎が急速に成長した。
○ 結実 2006年6月最初に開花した蕾は一番上の蕾だったが、開花後は花茎が急に伸びるため結果的には最初に開花した花が下の方になり、花がしおれた後小判型に成長していった。 ![]() (ともかく種は出来ました1) 5月半ば(開花後1ヶ月過ぎぐらい)に全体が緑色で小判型のオブジェが誕生した。 ![]() (ともかく種は出来ました2) 夏になって全体が茶色に乾燥し、最初に渋温泉で採集した形になった。 ![]() (ともかく種は出来ました3) 結局、この春に咲いた株は越夏/越冬した株だけで、他の株は青々した苗のままだった。 ○ 2006年の越夏2006年は秋まで結構暑い日が続いた。越夏できるかどうか心配な苗は7〜8本あった。 条件が分からないので数カ所に分散し、日差しの強い場所の苗はホームセンターで購入した日覆いをつけた。 その結果、日よけの無かった苗が2本枯れ、日よけの有った苗や、他の植物の間にあって日当りがきつくない場所の苗が5〜6本生き残った。
2006年11月現在、これらの苗は順調に育っている。 また、10月に蒔いた種は、11月になって涼しくなってから10本近くが発芽した。 前年より発芽率が悪く発芽に時間が掛かったのは、気候のせいか、種が未熟だったのか原因は良くわからなかった。 2007年に何本かが開花してくれると趣味の園芸に自信がつくのだが、結果は?・・・ 編集部員リレー随筆リスト ![]() |