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編集部員のリレー随筆(3)

マイ・ビオガ−デンを造る(1)

−私の今後、数年間の夢−


作者:亜郁


去年、庭に鳥やチョウを呼ぶ「五本の木」を植えよう、という本を読んで、 それまで「ミニ田」を作ったり、雨水貯留槽や太陽光発電設備を設置したい といった、いわば、私や家族にとって快適な生活、ひいては地球環境にも やさしいロハスな生活を送りたいという予てからの念願が、目標が定まりました。
「メダカの学校」というNPOがあります。そこで教わって、「ミニ田」を 4年前、作ったのですが、その理事長宅にある立派な設備を見学させてもらい、 おぼろげながら、「マイ・ビオガ−デン」のイメ−ジが浮かんできました。
雨水貯留については、先進の墨田区の話を聞いたり、展示を見に行ったりもしています。

鎌倉市も貯留槽設置を資金的に補助する制度がある、ということも確認しています。

流れをどうやって作るか、雨水貯留槽の水をどうやってチョロチョロ流すか、 今ある庭木をどうするか、という点で悩んでいました。
しかし、先ず、水路を作ることを具体化し、植栽は後回しにしても支障はない、 と気がつきました。水路は建物に沿わせるとしても、縁側のそこそこの高さ にしないといけません。流れの最後は池に落とすとした場合、水路の長さを どうやって確保するか。
水を少量流すには、例えば、電動のマイクロシリンジで汲み上げられるのではないか、 と思いつきました。少量汲みだすポンプはないと、メダカの学校の理事長は 言っていましたから。



で、その構想は、
  1. 貯留槽は、両親が住んでいた部屋の外(A)と台所の出入口近く(B)の 2個所に置く。
  2. それぞれのタンクに、四隅の樋からの雨水を受ける。
  3. タンクAからの水路は、長い縁側のそばに付け、台所の出入口近くで 折り返す。
  4. 台所の出入口の所は、出入りの邪魔にならないように水路を狭くする 必要があるかもしれない。
  5. 池の所で、水路を瀧またはパイプで地面の高さに落とし、これが通行 の邪魔にならないような水路で池に導く。
  6. タンクBの水路は短いし、Aからの水路には水が行かないので、両タンク からの汲み上げ量を加減する。タンクAの水が枯渇したら、Bの水を バケツにくみ出して移せば良いです。
  7. ポンプは昼間だけ動かす。動力は当分の間、コ−ドで引く。電気代は 大したことはないでしょう。1、2枚程度のパネルを設置した太陽光発電 も平行して検討します。ゆくゆくは、大がかりなものを屋上に…。
  8. 水路の断面は四角でも、樋のような半円でも良いかもしれない。ホ−ム   センタ−に行けば、良い材料が見つかるかもしれない。水路の固定具も。
  9. 池に鳥の水浴び用の浅瀬も作る。今ある、義父が作った築山は崩すかも。
  10. 池のオ−バ−フロ−用のパイプも高さを調整する必要が出てこよう。
      (この池は私が一人で作りました。あの頃は若かった)
  11. 「ミニ田」は独立させ、水路とは繋がないことにします。一体化するのは 大変です。
  12. 立面図を書いたら、構想がはっきり現れました。
  13. 貯留槽は5年前の資料では、100Lで3万円前後、200Lだと5万円です。
    資金補助の関係から、タンクは1基からスタ−トしないといけないかも。
    今、1ml/sec.流すとすると、半日流すには60×60×12=43.2L/日要ります。
    2つとも満タンにしても、400L/43.2=9.3日しか流せません。1基だと5日 降水の少ない冬場は、流れは無理でしょうし、流さなくとも良いかも しれません。
  14. 「マイ・ビオガ−デン」の厚いファイルを作り、今まで集めた資料などを 入れました。

次回のリレー随筆で、形を現した「マイ・ビオガ−デン」の写真など、ご覧いただけるかもしれません。



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