第76回 My 鎌倉   logo1
今月のゲスト

「親父のカントリーラジオ音楽番組のDJ」

大塚 哲夫さん



[2013.2.11]
 
大塚哲夫さん
大塚哲夫さんのプロフィール
1936年 昭和11年 東京府(現在の東京都渋谷区)に生れた
1959年 昭和34年 早稲田大学教育学部卒 株式会社日本放送入社
1971年 昭和46年 東京都渋谷区より鎌倉市へ移転
2001年 平成13年 放送関連社定年
2004年 平成16年 地元鎌倉エフエム(82.8MHz)「親父のカントリー」
毎週水曜日PM8:00〜9:00(60分)音楽番組のDJを担当


■鎌倉へ

東京に生まれ育ち、早大卒業後東京のラジオ局(日本放送)に勤務、カントリー番組他を担当する。
昭和46年に緑の山とブルーの海に憧れ、東京から移転し、以来鎌倉で40年になりました。
ニッポン放送を定年でリタイアし、ラジオが好きな所から地元の鎌倉エフエムで得意のカントリー番組を担当して9年目を迎えました。
鎌倉エフエムの「親父のカントリー」は湘南のカントリー番組として、毎週水曜日夜8:00〜9:00、再放送毎週日曜日午前11:00〜12:00の60分間、あえて高齢者に向けて勇気と元気を配達して今年で9年目になります。



■カントリーとの出会い

昭和の時代が過ぎ去り、平成も25年になりました。昭和20年8月15日に終戦を迎え、焼け跡の中で、NHKラジオから流れてきたのは、並木路子の「リンゴの唄」とFEN(Far East Network, 進駐軍放送、810KHz)のラジオから聞こえる「ジヤズ」や「カントリー・エンド・ウエスタン」音楽でした。日本全国に駐留している米軍の若い兵士の心を癒すために、故郷の音楽の「カントリー・エンド・ウエスタン」音楽をGHQ(General Head Quarters:連合国軍最高司令官総司令部)が放送したわけです。
終戦後の日本の若い10代の男女も、ラジオから初めて流れてくるカントリーの華麗なスチール・ギターやフィドル<バイオリンの事>にすっかり魅了した。その後の西部劇映画のブームともあいまって、昭和25年頃には多くのカントリー・ファンの応援もあって、プロのカントリー歌手として小坂一也、ジミー時田、寺本圭一、大野義夫などが誕生、黄金時代を迎えたのです。
私もFENのカントリー・エンド・ウエスタン音楽に心を奪われて以来、現在に至るまで魅了されています。



■鎌倉エフエム(82.8MHz)「親父のカントリー」の活動

アメリカの民謡ともいえるカントリー・エンド・ウェスタン音楽は、日本では1950年(昭和25年)の戦後の米軍駐留による若いアメリカ兵士の心の癒しの為に米軍より放送されたFENのラジオ番組が日本全国に放送され、戦後に楽しみの無い日本の10代の男女にも大きな影響を与え、そこからプロの歌手が生まれ、その時のカントリーファンが平成の今日にも、そのまま元気に趣味として全国に息づいている。60歳以上で子離れしていてしかもリタイアされた人が、自由な時間や経済的にも余裕があり、全国的にカントリーのイベントやライブハウスめぐりにも盛んに行動し、海外のカントリーフェスティバルにも積極的に参加しています。又、アメリカのカントリー音楽そのものも、1950年代はカントリー音楽の黄金期で、ルーツとしては1860年代のフォスターにもさかのぼるが、ラジオの電波で全米に普及され、一般の人々に口ずさめるようになった歌手や名曲の数々は1950年代である。
そこで、鎌倉エフエムの「親父のカントリー」は60代以上の人達を目標に、カントリーの名曲を放送し、高齢者に向けて元気と勇気を配達して行くことをコンセプトとしている。
1950年代のスーパースターは数多くいるが、特にあげれば Hank WilliamsLefty Frizzellである。Hank Williamsは、民謡的なカントリーの作曲や作詞でポップスやロックの分野にも影響を与え、Lefty Frizzell は、いわゆるホンキートンク節(独特の節回し)でその後のカントリー歌手の歌い方に大きな影響を与えているのである。
「親父のカントリー」はその時代の曲を第3週に「尾崎恒のノスタルジック・カントリー」として放送する一方、2013年の今のアメリカで愛されている新しいニューカントリーの曲も第4週に放送しているが、注目すべきは、ラジオ局としては、60代以上のカントリー歌手やファンだけでなく、次の世代に向けての歌手やファンづくりもやらなければならない事なので、第2週にまだ43歳のイケメンの俳優高橋和也さんが趣味としてカントリーを愛していることから、ラジオ局として次世代対応のために「高橋和也とHank Williams」を2012年7月より放送を始めており、彼の俳優としての人気とラジオ界初出演という事で注目を集めているのである。
彼の俳優としての成長と共に、合わせて何時の日か1950年代のカントリーブームの再現を夢見ているのです。


■自慢の番組プログラム

(1) 2010年11月14日 アメリカのオバマ大統領が、鎌倉に来訪の際、「大統領、鎌倉にようこそ」と云うウエルカム特別番組を放送し、そのCDをルース駐日大使を経てプレゼントしたところ、ルース大使から感謝状<別紙>が鎌倉エフエム大塚哲夫宛に届いた事

11月に横浜で開かれたAPEC経済国際会議にオバマ大統領が出席の時、かって、6歳の時母親に連れられて鎌倉の大仏見学をした経験が有り、その時食べた抹茶アイスクリームが忘れられないと云った所から、今でも「オバマさんが食べた抹茶アイス」と云う看板が出ている。同じ鎌倉エフエムでも情報番組や歌謡曲の番組では無理なので、「親父のカントリー」と云うアメリカの音楽であるカントリー番組なので実現できたと思います。

感謝状
ルース大使からの感謝状
(クリックすると拡大します)



(2) 東日本大震災復興応援イベント・・・の活動

東日本大震災復興イベントを「親父のカントリー」の番組で実施し、エフエム岩手との「ラジオ局同士の絆」が生れた。
2011年5月14日「鎌倉生涯学習センター」で280名の観客で「ハンク佐々木ショー」を実施し、松尾鎌倉市長にステージ上で、義捐金20万521円を贈呈し、翌年の4月22日〜24日迄、ハンク佐々木さんの日本ツアーの際に「東北に微笑みを」と云う応援歌を作詞作曲していただき、その発表を仙台や被害の大きい岩手県でイベントとしてやる事になり、私とハンク佐々木さん、山下直子さん、岡山克己さん、鎌倉カントリーダンス「パープルハット」(13名)合計17名で行いました。エフエム岩手では、佐野よりこさんの「サウンズアソート」に大塚哲夫とハンク佐々木がラジオ出演し、その模様は岩手県と神奈川県鎌倉全域に放送されました。
「世の為人の為、」に尽くすのはカントリーがもつ「人への感謝と奉仕」がカントリー音楽なのです。

ショーのポスター 贈呈式

義捐金を松尾市長へ
記念撮影

市長と記念撮影



(3) カントリー界の次世代対応に挑戦していること

舞台やドラマで活躍中の俳優「高橋和也」さんが、「Hank Williamsだけを歌うカントリー歌手」として、鎌倉エフエムのラジオに7月より、レギュラーで初出演し、カントリー界に強烈にデビューをしました。Hank Williams は、アメリカのカントリー・ソングの父として尊敬されていた歌手です。

60代70代以上のカントリー歌手とファンだけでは先がない音楽になってしまうので、まだ43歳の俳優高橋和也さんを起用して、彼の人気と話題性で彼の趣味であるカントリーを応援し、合わせて彼の人気にあやかり若者の中にカントリー・ファンを醸成させていきたいと願っています。

大塚哲也さんと高橋和也さん
インタビュー当日の大塚哲夫さんと高橋和也さん(編集委員撮影)


*編集委員より
今回 MY鎌倉76回に対し、大塚様の年齢が76歳ということで大変感激されていました。
高橋和也さんの収録に合わせて掲載インタビューをさせていただきました。

▲リンク先
鎌倉FM(82.8MHz)
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