第63回 My 鎌倉   logo1
今月のゲスト


渡邊 公子さん

(NPO法人)鎌倉市市民活動センター運営会議
事務局長

[2009.09.08]
  渡邊公子さん

わ たなべ きみこ  さんのプロフィール
昭和18年(1943年)横浜市に生まれる。宇都宮に疎開し高校卒まで暮 らす。
昭和40年(1965年)実践女子大学被服学科卒。秦野養護学校教諭。実践女子大学短期大学助手。現在、高校非常勤講師・三軌会工芸部会員。
平成12年(2000年)NPOセンター支援開始。
平成17年(2005年)
(NPO法人)鎌倉市市民活動センター運営会議 事務局長に就任




■ NPOセンターと鎌倉市市民活動センター運営会議
平 成10年(1998年)5月鎌倉市では「公設・市民運営」のコンセプトで鎌倉市 市民活動センター(NPOセンター)を鎌倉と大船の2ヶ所にオープンしました。 市民活動センター運営会議は運営を委託されました。平成11年7月特定非営利活動法人(NPO法人)格を取得しました。その後平成18年 (2006年)指定管理者制度が導入され指定管理者として現在に至っています。

センターは平成21年(2009年)7月現在364団体が登録利用しています。なお、運営会議の構成員は正会員72名、賛助会員37名、賛助団体214団体です。 利用団体の大部分は任意団体です。NPOセンターは市内のNPO団体の活動を支援しており、会議室や印刷機材の提供、学習研修支援の他相談事業、 コーディネータ事業を行っています。

平成20年(2008年)NPOセンター設立10周年を迎えました。それを機に鎌倉のNPOの実態とニーズ把握の調査をしました。その結果、規模が小さく 資金も少ないがミッションが高い。10年たってもあまり変わっていません。常に社会貢献を念頭に入れ活動しています。小さな団体でも協力しあうことにより 2倍・3倍にもなる底力を秘めています。そこで、鎌倉の特徴を生かすために「つなぎすと宣言」を打ち出しました。NPO同志をつなぐこと、さらに地縁組織 ともつなぎ、NPOの底辺を広げていこうと思っています。具体的には2009年7月12日「鎌人いち場(かまんどいちば)」を開催しました。 地域コミュニティーの構築がねらいです。これから10年を見据え、市民活動が生き生きとした市民により知恵が出され、行動に移され活性化していくようNPOセンター はそのキーステーションとなるよう努力します。


(NPOセンター 鎌倉事務所にて)
事務所にて

主な事業


■ かまくらファンド

鎌倉市の市民活動は活発に展開されています。しかし、多くの団体は資金が不足しており、経営基盤が不安定です。そこで、新たな活動に踏み出そうとする団体に 活動資金を支援する取り組みを始めました。「か まくらファンド」の特徴は基金運用型ではなく資金仲介型です。そして資金の調達は寄付によっています。 (詳しくはNPOセンターにお問い合わせください。)


■ 機関紙

「鎌倉パートナーズ」

NPOセンターの広報紙で、季刊です。
 「運 営会議たより」
  • 第2号(2009年9月):特集「百年続け!鎌人いち場:座談会」
  • 第1号(2009年6月):特集「非営利ペイドワークは何故必要か」
鎌倉パートナーズ 運営会議たより

■ かまくら市民活動の日フェスティバル
NPOセンターがオープンした日を記念し、5月1日を「かまくら市民活動の日」と位置づけ、より多くの人々に市民活動を知らせるとともに活動団体同士の交流を 深めるためにフェスティバルを開催しています。平成11年度から19年度まではNPOセンター大船・玉縄交流センターで、平成20年度と21年度は 鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)で開催されました。(写真は2009年6月5日〜7日開催の第11回より)。
(画像の使用許諾を得ています。)

(入り口)
(開式
市民活動の日
開式

鎌倉団塊プロジェクト
戦後のベビーブームで生まれた団塊の世代と言われる人たちが 定年を迎え、その後の人生をどのように過ごすかが社会的問題となっていました。鎌倉市市民活動センター運営会議は鎌倉市と市民活動団体との協働で、鎌倉におけるいわゆる 2007年問題についての検討を行う 「鎌倉団塊プロジェクト」活動を行いました。


■  鎌人いち場 (かまんどいちば)
NPOセンター設立10周年記念事業「NPOたちあげたい」で組織されました。若者中心の団体「鎌人いち場」と鎌倉市市民活動センター運営会議とで実行委員会をつくり、 企画運営をしています。平成21年(2009年)7月12日第1回を開催、「ひろがるつながるコミュニティー」をテーマに鎌人(かまんど)が集まり、 地域コミュニティーづくりがはじまりました。


■  (NPO法人)広町の森 市民協議会・・・理事として活動しています。
鎌倉広町の森市民協議会は、鎌倉市南西部に残された谷戸や森の緑地である通称、 広町の森(約60ha)について、鎌倉市が現在進めている「都市林」計画に市民の願いを反映させ、優れた緑地公園を実現して後世に伝えることを目的とします。

この目的達成のために、市と協力して緑地の保守、維持、管理、利用を図ることを主な活動の内容としており、 一般の市民が会員(2005/12月10日現在約1,064名)になって支えている特定非営利活動法人です。
(画像の使用許諾を得ています。)


(広町の森)
(地図:拡大します)
広町の森-1
広町の春



■工芸美術(染色)


大学・短大の助手の時代、日展評議員であった大坪重周氏に師事したことからはじまりです。染色工芸をライフワークとしています。 染額を制作しています。シルクの素材の上に図案を描き、 蝋で防染を行い染料で染めるという工程を何回も繰り返します。 工程毎に完全に乾燥する必要があり、1日に2・3工程しかできません。 出来上がるまで日数を要しますが、私は制作しているときが一番好きです。新しい作品を作り上げる苦しみもありますが、 それ以上に私らしい心の落ち着いた安定した自分が味わえるからです。

 草木染めにも関心があり、庭の草木の手入れをしながら見つけた草木をためし、色を出しています。 椿の赤い花はブルーに染まります。 桜は桜餅の香りがしてアロマセラピーの効果が期待できます。

最近はNPOセンターの事務多忙で染色の仕事ができなくなっており残念です。

(作品1) (作品2) (作品3)
作品_1 作品_2 作品_3


高校の家庭科教師として40年
最初は秦野市の養護学校につとめました。教師としてのスタートでしたが、ここで、生徒たちから教師・教育の原点「教育は生徒が主体」を教えられ 今につながっています。現在は横浜市栄区にある県立 金井高等学校と小田原市の旭ヶ丘高等学校の非常勤講師をしています。

金井高等学校3年生 必修選択科目「フードデザイン は「食は農ありき」をテーマに付近の農家から土地を借りて、農業体験を通して食を考えています。 4月の筍掘りにはじまり、田植え、夏場はきゅうりやトマトの栽培、 10月には稲刈りやサツマイモ掘りで自分達で育てた旬の野菜を中心に調理実習を行っています。 新米でお結びをつくり、手作りの味噌で焼きおにぎりにすると格別です。 その感激を味わってもらいたい。

常に感動のある授業を展開したい。理論は忘れても体験はいつか思い出すものです。非常勤なので異動がなく付近の 農家の方々と親しくなれ、協力を得られたので、地域の特性を生かした他ではなかなか出来ない授業が続けられているのだと思います。(画像の使用許諾を得ています。)

(筍ほり) (調理実習)
筍ほり 調理実習


■リンク集

(連絡先)  NPOセンター鎌倉・大船のご案内








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