今月の庚申塔めぐり

−(21) 大町八雲神社内−



所在地八雲神社は妙本寺の総門から右へ向かう細い道を100メートルほど行くと、左手にあります。
その少し手前には「ぼたもち寺」で知られる常栄寺があります。

●八雲神社は、源義家の弟で弓馬の名手として名の高い新羅三郎義光が、1087年に後三年の役で奥州に下る時、鎌倉を過ぎた際に疫病に苦しむ様子を見て、京都祇園社の祭神をここに祀ったことに始まるといわれています。
鎌倉の古い神社の一つです。


境内には、ささやかですが宝物庫があり、ガラス越しに見ることができます。
庚申塔の概要3基のうち1基が庚申塔。
唐破風付笠塔婆

来迎相(西方浄土より死者を迎えに来る形)の阿弥陀如来像が蓮の台にのっている姿が浮彫りにされています。
向かって左に、雄の「いわざる」、右に、雄の「みざる」、裏に、雌の「きかざる」の三猿が彫られていています。

寛文十年(1670)の銘があり、古いものです。
(鎌倉で、この年より前のものは4基のみで、最も古いものは寛文五年です。)

安山岩製、総高156.8センチメートルで、唐破風付笠塔婆では最大とのことです。
庚申塔の現状1基
記録の通り保存されています。(平成14年1月31日)
全  景
庚申塔
更新日2003.11.14

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