今月の庚申塔めぐり

−(20) 妙本寺門前−



所在地●本覚寺の前から夷堂橋を渡り、すぐ左に妙本寺への道があります。この道を進むと妙本寺の総門が見えてきます。総門の少し手前の左手、塀を窪ましたところに大きな石があります。
庚申塔の概要1基
径80センチメートルの丸い石に、「帝釈天王」とあり、下部に6名の造立者の名があります。
裏に、文政七年(1824)二月吉日とあります。

鎌倉では、この年に肥後熊本藩主細川家が、妙法寺(大町、日蓮宗、「鎌倉の苔寺」とも)の仏殿を建立し寄進した、とあります。
シーボルトが長崎の鳴滝に塾を開いたのもこの年だそうです。


「帝釈天」を庚申塔にするのは問題とする向きもあるが、その関係は認められているとのこと。日蓮宗は帝釈天を祀ることも多いので、日蓮宗の寺の門前にあっても不思議ではないとのことです。
庚申塔の現状1基
記録の通り保存されています。(平成14年1月31日)
全  景
更新日2004.1.21

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