仁王門 (八脚門)


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仁王門について

     高徳院の仁王門は明和五年(1768)ころに再建されたものとのことです。
     江戸時代の大仏の再興は、増上寺の僧裕天が神田の野島新左衛門の支援により、正徳二年(1712)ころからおこなわれました。

     仁王門と仁王像(銅像)についても新左衛門が寄進を計画、寛保二年(1742)に完成したそうです。しかし翌年に火災で失われ、その後木造の仁王像が造られたとのことです。


     門は近年になって朱塗りとなりました。桁行三間、梁間二間、中央が約 3.3 メートル、両側が約 2 メートル です。

     各柱の上の中間(中備)は、正面三間と棟通りの中央に蟇股を配し、残りは撥束となっています。

     屋根は瓦棒のついた銅板葺です。切妻造りで、妻の部分は二重虹梁大瓶束式で、大きな虹梁の上に蟇股を置き、上の虹梁を受けます。その上に大瓶束を乗せ棟木を支えます。

     彫刻装飾を用いず、当時の風を取り入れず”復古的な意匠”(『目録』)とのことです。