惣      門


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棟門の様子をご覧になれます。


惣  門

     惣門は、横(桁行) 3.3メートル、奥行(梁間:外側の柱の間) 2.65メートルで禅宗様です。
     中心となる(2本の)本柱(または 棟柱)が棟(近く)まで到達し、 桁行方向にみると、本柱は下から地覆(じふく)・内法貫(うちのりぬき)・頭貫で結ばれ、控柱は頭貫で結ばれます。

     斗栱はすべて大斗実肘木(さねひじき)がつき、柱の上の中間にも詰め組として一組配置されています。

     軒は一軒疎垂木で、破風の拝みには鏑懸魚(かぶらげぎょ)を付けます。また「亀谷山」 (きこくさん)の額を掲げます。
写真10 写真11

     部材は幕末・明治の頃に取り替えられたようですが、親柱の頭貫の木鼻や斗栱の実肘木・懸魚などは 江戸初期、十七世紀中期のものと見られています。