萩原輝治さん
鎌倉に住んでかれこれ20年になり、また鎌倉シルバーボランティアガイド協会への参加で、私に中世の歴史を残す鎌倉の神社や寺院を絵にすることを思い立たせてくれた。鎌倉はスケッチ画が最も似合いそうだと勝手に決めて春夏秋冬の姿を描いてみることにした。描いてみると花や紅葉の頃のお寺の山門・神社の社殿を描くのも良いが、雪を被った路傍の石仏や庚申塔にも昔の人達の生活の姿を偲んでのスケッチも良い。2年間程で一通り終わった頃、そんなことから市の教育講座でスケッチ画を教えることになった。今では講義を終了した人達が作った同好グループを毎月2回程度案内して描いている。そして描く場所が歴史に関係のある所では気がつけば歴史を皆さんに話し、それを念頭に置いて描いて頂いているが、そうすることでスケッチをする人にも強度の愛着が生まれると思う。私は平常、主に油彩画を描き毎年所属する会の美術展が上野の東京都美術館で行なわれるので出展するが、残念ながらまだ鎌倉の絵を出展していないので申し訳なく思っている。油彩画を描く間にスケッチして歩いているのだが、油彩画よりこの方が面白いので始末が悪い。そんな毎日である。

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