日蓮聖人辻説法之址
(にちれんしょうにん・つじせっぽう・のあと)

 

昭和十一年(1936)三月建 鎌倉町青年団


碑文

此辺は往昔に於ける屋敷町と商家町との境をなす地点に位し 幕府に近きこととて 殷賑(隆盛)を極めし所なり 建長五年(1253)五月 日蓮聖人房州より鎌倉に来り松葉が谷(やつ)に草庵を結び 日に日に此辺りの路傍に立ち  弘通(ぐつう:布教)の為め民衆に対し獅子吼(ししく:強声)を続けし址なりとて 世に辻説法の旧蹟と伝へらる

説明

この辺りは、屋敷町と商家町との間にあって、幕府に近いことから大変にぎわっていた場所です。1253年5月、日蓮聖人(にちれんしょうにん)が房州(千葉県南部)から鎌倉に来て松葉が谷(まつばがやつ)に住み、民衆への布教のため、 毎日のようにこの辺りの道端に立って、大声を張り上げていた場所であるといわれています。一般に辻説法の跡といわれています。
位置
小町2-22-11付近で,鎌倉警察署から100メートル東方の小町大路に建つ。


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