飢渇畠
(けかちばたけ)

(石碑は六地蔵の背後にあります)
 

大正七年(1918)十二月 鎌倉同人会


碑文

此処は 昔時の刑場なり 後 里人六地蔵を祀り 又供養塔 芭蕉句碑を建つ 今石柵を繞(めぐ)らして此を整理す

説明

ここは昔、処刑が行われていた場所で、のちに土地の人が六地蔵を置いて死者の霊を祭りました。現在は、供養塔(くようとう)や松尾芭蕉(まつおばしょう)の句碑などがあり、石の柵(さく)でかこい、整理されています。

六地蔵(補足)
ここの六地蔵は今でもお詣りするかたが絶えません。
地蔵菩薩(現在仏)は釈迦(過去仏)の入滅後、弥勒菩薩(未来仏)が五十六億七千万年後に現れるまで、人々を救済するといわれています。
人が亡くなって四十九日になるとその行先が決まります。六つの世界すなわち六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)の一つです。六地蔵菩薩はそれぞれの世界で、人々の苦悩を救済するといわれています。
お地蔵さまと親しみをこめて呼ばれ、子どもの成長を守ってくれると信じられています。
地蔵信仰は平安時代の中期のころから盛んになったとのことです。

位置
由比ガ浜1-3-9付近で,六地蔵交差点の六地蔵の中に建つ


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