去年、新宿で同じ写真展が開催されました。
鎌倉に住んで25年、自分の知らない36年前の鎌倉の写真を見られることに大変興味をそそられて出かけました。
第一印象は意外に変わっていないな、というものでしたが、よくよく見ると、確実に年月が経っているのだ、という感慨を覚えました。
同じように見えても修復されているお寺や、すっかり様変わりした境内があり、それらの
写真を見ると、失くしたものはもう二度と取り戻せないという愛惜の思いがわきあがります。
また、時の刻んだ跡をいとおしく残している写真を目にすると、この先の時間の業を見守りたいという気持ちになります。
36年という年月は長い鎌倉の歴史から見ればほんの短い時間ですが、その間にこれだけの変化があったことに驚きます。
また一方、36年という人にとっては長い年月の間にあまり変化してないところにも、また感動を覚えるという不思議な体験をしました。それだからこそ、何百年も続いてきたということでしょう。
この写真展を見た後では、鎌倉を見る目が少し変わってくるのではないでしょうか。これは、ぜひとも多くの鎌倉市民や訪問者に、みてもらいたい写真展だと心底思いました。
このたび、地元鎌倉で開催されることになり、心から鈴木氏に感謝しています。
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