貞宗院様 四百年遠忌
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貞宗院様 四百年遠忌

(2008年4月19日)

玉縄山 珠光院 貞宗寺において 貞宗院殿譽珠光大禅定尼
四百年遠忌が執り行われました。




     前日の予報では雨が心配されていましたが、午前中は青空が広がり、暖かい陽光が境内に降り注ぎました。
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     1時近くには、式の準備も万端整い、檀家の役員のかたも勢ぞろいし、余裕の記念写真の撮影。時折吹く風も境内を清めるようで、心地よく感じられました。
     堂内と、入りきれないかたは堂の前に設けられた席に、およそ150名の檀家のかたが参列されました。

     定刻の2時、太鼓の合図とともに、侍者に先導されご導師・ご上人様がたが庫裏を出立、貞宗院様の角塔婆へと向かわれました。
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     式に先立ち、司式(司会)より、貞宗院様のお人となりや、大長寺第四世源栄上人への篤い帰依、貞宗寺の創建などの紹介があり、角塔婆前において式が粛々と始まりました。

     はじめは、"お経を開いて、佛様に真の教えを得ることができるようにお願いする " 「開経偈」 (かいぎょうげ) です。

     "香水" をかけ清める 「洒水」 (しゃすい) の儀式などがあり、"南無阿弥陀仏" を十回となえる 「十念」 で終了しました。
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     引き続いて、本堂の正面より、ご上人がたが入堂され、堂内の式に移りました。
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     堂内では、「四奉請」 (しぶじょう) と呼ばれる式で始まりました。十方の如来・釈迦・阿弥陀・観世音・勢至菩薩などの佛様をお招き入れるもので、ご上人様がたが読経されました。

     続いて、蓮の花びらに見立て、美しい模様の描かれたお札を撒く、散華(さんげ)が行われました。

     堂内での檀信徒のかたのお焼香、阿弥陀経 が唱えられるなど、次々と式が執り行われる中、お堂の前でもお焼香が始まりました。
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     浄土宗 鎌倉組組長 称名寺 成実上人のご挨拶があり、堂内の式の最後に、導師を勤められた貞宗寺住職から、多くの皆様のお力添えで本日の式ができたことに対するお礼の挨拶が述べられました。
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     三名の楽師が、篳篥(ひちりき)、(しょう)、横笛(おうてき)を堂前で奏で、やがて次の御霊屋前の式へと移りました。

     楽師を先導に、ご上人がたが続き、さらにお子さん(お稚児さん)たちは初めての経験でしょうね、ちょっと戸惑いながらの参列です。
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     御霊屋前での式は、角塔婆前の式と同様 「開経偈」 ではじまり、献灯・献茶などが次々と行われ、参列者のお焼香で、すべての式が終了しました。
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遠忌 左の写真を含め 置き換とえ補充
遠忌 このあたりの写真は置き換えと補充

     日ごろ、ご詠歌を修養されている方々も、めいめい手に持った鐘の音(ね)に合わせて詠じられました。
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     参列されたかたは、献花をー本ずついただき、ご先祖様のお墓にお参りするかたもあり、貞宗院様の遺徳を偲びながら帰途につかれました。

     右下は、遠忌に際して、岡本太郎画伯と親交のあった檀家の寺内鉄夫さんが描かれたものです。  下記の資料をご覧ください。
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開基貞宗院様 400年遠忌 資料

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