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妙隆寺 訪問記


鎌倉シニア通信平成14年9月号「鎌倉のお寺さん(6)」でご紹介した日蓮宗・叡昌山妙隆寺の本堂がこのたび新築されました。、 落慶法要・お盆の行事(お施餓鬼法要)を済ませた平成18年9月6日、ご住職にお時間を頂きお伺いしました。 落慶式看板

本堂新築・落慶法要は新築成った本堂で、6月7日午後2時から行なわれました。

日蓮寺院の各上人が多数来寺され、檀家の方々またお祝いの方々雅楽と参列者が多く混雑が予想されるので、ご住職への取材は後日とし、 取材子は午前中に本堂外観写真を撮らして頂きました。

「鎌倉のお寺さん」ページ連載でお話を伺った、日蓮宗各寺のお寺のご住職が早くからお祝いと法要に来られていました。

お昼前に、一時雨雲が発生し強い雨風がありましたが、法要のはじまるころにはお天気も回復し、穏やかな陽気になっていました。
山門 住職説明 住職説明2
落慶法要で飾り幕を張った山門ご住職の説明を聞く ご住職の説明を聞く2


本堂の改築などは、歴代住職全てが経験できることではありませんが、色々な要素とめぐり合わせがあって本堂の建替えが行なわれるのではないでしょうか。

ご住職も先代からの願いを実現すべく、本堂や庫裡を新築されたお寺へお祝いで伺った際はデザイン・材料・間取り等など研究したり、また、スケッチの趣味もお持ちなので 時々の思いをスケッチしたりと準備をされていたようです。決断されたきっかけは、
  • 日蓮宗開宗750年にあたること。
  • 平成3年妙隆寺寺宝の釈迦如来尊像・日蓮上人尊像・日親、日英尊像が鎌倉市指定有形文化財に指定され、耐震耐火でふさわしい本堂にしたいと常々思っていた。
  • 旧本堂はおよそ620年まえに建立され、関東大震災で被害を受け補修をした建物なので、先代からの悲願でもある新築に踏み切った。
建築は、寺社仏閣建築を多く手がけている建築会社に設計施工でお願いした。設計者には、今まで見学やスケッチをしてイメージを膨らませていたことなど 説明し理解をしてもらった。例えば、屋根の唐破風、千鳥破風の屋根の重なり具合などは柴又の「帝釈天題経寺」や伊東の「仏現寺」をイメージした。また、欄間の彫刻も正面は龍の一刀彫 にしてもらった。

工事中は、石川県から来た大工さんたち10人ぐらいが、名越に借りた家から通って施工してくれました。

本堂内は冷暖房完備にし、天井も高く内陣も広くなり外陣(広縁)も左右正面にゆとりができ、今年は、大勢の方々が本堂内でお施餓鬼法要をすることが出来ました。来年は椅子を140脚ぐらいに 増やしたいと思っています、とご説明してくださいました。

本堂内本堂内陣

永年の願いを、成就させるため努力されて来られたご住職は、柔和な顔で静かにご説明してくださいました。

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