鎖大師 青蓮寺訪問記


鎌倉の寺院を訪問する「鎌倉のお寺さん」
第四回の訪問先は「鎖大師 青蓮寺」
4月半ば過ぎの訪問だった。

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鎖大師 青蓮寺は、JR大船駅東口モノレール駅の下にあるバス停2番で
江ノ電バス(江ノ島行・津村行)もしくは藤沢駅南口より江ノ電バス2番乗場
(片瀬山循環・津村循環・七里循環・腰越駅)で「鎖大師前」下車。
斜め前に山門が見えます。

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山門
(鎖大師山門)

鎖大師の山門を入った右側に鐘楼。
その奥、右側に受け付けと庫裏。
左側には、修行大師像そして
両脇に不動明王と愛染明王。


不動明王
修行大師像
愛染明王
(不動明王) (修行大師像) (愛染明王)

本堂は右側。どっしりした建物で、瓦が美しい。

その前面(向かって左側)の県道沿いに、
この度復興される手広山寶積院建立地。

本堂の奥に池。
境内地にあった石材で再構築されました。

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本堂に入ると、正面に内陣、その左に「弘法大師木像」があります。

弘法大師像
内陣
(弘法大師像) (内陣)

写真の弘法大師木像は、一般の方で長年大師信仰されていた方が、
後を継ぐ者がいないのでお寺におさめられたものとか。

大師信仰は、宗派を問わずあり、お大師さまを
自宅仏壇の脇に祀っている方は
たくさんいらっしゃいますよと説明をうける。

内陣正面にご本尊の「木像弘法大師坐像」
(国重要文化財)が安置されています。
弘法大師ご自身の作と伝えられ、
年に5回のご開帳時以外には
お目にかかれません。

この「木像弘法大師座像」は、膝が鎖で繋がれ、
動くようになっているから鎖大師と言われていますが、
ご住職の説明では、弘法大師様を信仰される方々と
弘法大師様が鎖のように強く結ばれますように、
と言う意味もありますとのことでした。

内陣左右にそれぞれ4体の仏像があります。

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寶積院は東福院と共に、江戸時代にあった塔頭ですが、
幕末に廃寺となり現在に至っていました。

この度、この「手広山寶積院」を復興することになり、
一階に位牌壇を、地下に永代納骨堂を整備し、
併せて、門前駐車場・本堂奥の池も含めた庭の整備など、
お参りされる方に心地よい空間となるよう、
境内の工事を始めているところです。


池

本堂の回廊に座って、池を見ると心が和みます。

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毎年開催される、「鎖大師正御影供大祭」
(くさりだいししょうみえくたいさい)
は次のページをご覧下さい。 特集・鎖大師正御影供大祭

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ご住職から「空海」が、真言密教の壮大な体系を完成させ、
高野山に一大密教王国を出現させるまで無名の留学生として、
官から派遣された天台の「最澄」と共に留学生として唐に渡り
修行に励まれた後帰朝して朝廷に「御請来目録」を献上した、
等々お話を伺ったが少々難解なので(記者自身も説明不可)
この辺で住職から伺った真言密教のなんたるかは終わらせて下さい。

鎖大師・青蓮寺は、最初にご紹介したように、
歴史の中でいつ建立されたのか明らかでないが、現在駐車場など
を整備し、そして現社会の生活様式のニーズを取り入れ
「永代納骨堂」を建立し、後継者のいない方・子供に負担を
かけたくない方々の供養をすべく準備をされています。


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