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鎌倉の散歩道−47
鎌倉の赤丸ポストを訪ね、風景印を押すミニ旅(3)

北鎌倉から大船へ



 雪が降ってきてもおかしくない、どんより曇った寒い日でした。赤丸ポストの置かれ ている場所の住居表示は分かりますが、1万分の1の詳しい地図は、番地が拡大鏡で見て もよく分からないところがあります。で、北鎌倉駅前の交番で訊きました。今日の赤丸ポスト は4箇所ありますが、うち山ノ内に2箇所にあり、これはすぐ分かりました。小袋谷もお寺さんの近くだということで見当がつきました。最後の大船の丁目のない番地だけのを訊いたら、「大船というのはないと思いますよ、たしか」。何ですって! 何ヨ、このお巡りさんは!、とその無知ぶりに驚きました。前にもいましたこういう地元を知らない、いや、知らなさ過ぎるお巡りさんが。

(北鎌倉駅)
(浄智寺入口のポスト)
北鎌倉駅
浄智寺入口のポスト

  1番目のポストは鎌倉五山の浄智寺入口にありました。引っ込んでなかったので遠くからも見えました。「鎌倉五山第4 布袋尊 浄智寺」の看板がまだ立っていました。ちょうど、郵便配達のバイクがすぐそばを動き出すところでしたが、シャッターチャンスは逃しました。

(鎌倉街道)
(鎌倉小坂郵便局のポスト)
鎌倉街道
鎌倉小坂郵便局のポスト


鎌倉街道を戻ると、「精進料理 鎌倉 鉢の木」に若い客が二人入るところでした。 駅前を進み、「十王堂橋」を渡っていくと、立派な3階建ての建物が現れ、その前にポストがありました。鎌倉小坂郵便局です。外観はいかにも古都にふさわしいものです。ところが、驚いたことに風景印はない、と言います。信じられなかったです。そして、4月以降に作る予定だと、局長に確認しに行ってます。建物が泣くよ、と思いました。

(成福寺山門)
(成福寺とレイウエル鎌倉間にあるポスト)
成福寺山門
成福寺とレイウエル鎌倉間にあるポスト


 この先の三叉路を右折し、横須賀線の踏切を渡ってすぐ左折して線路沿いの道を行くと、次の踏切の右手に浄土真宗成福寺があります。境内に入ると、「宗祖聖人御舊蹟」の石柱が立っていました。調べたら、1月16日が宗祖親鸞聖人の750回忌にあたりましたが、このお寺さんはすでに済ませたのか、それらしきものは出ていませんでした。カンヒザクラ(寒緋桜)がチラホラ咲いていました。今日3番目のポストは踏切の反対方向に数十メートル行ったところに、民家の一隅に割り込む感じで立っていました。

(常楽寺信号)
(常楽寺信号下のポスト)
常楽寺信号
常楽寺信号下のポスト

勤労福祉センター(レイ・ウェル鎌倉)前の道に出たら、折りよく若い女性の配達員が通りかかったので、念のため、最後のポストの位置を確認しました。鎌倉街道を左折して5分。常楽寺の信号の下にNo.12のポストはありました。取出口が横についていました。郵便物を取出すとき、前の道路を走る車との接触を避けるためでしょうか。

(常楽寺参道入口)
(常楽寺石畳)
常楽寺参道入口
常楽寺石畳


 大船駅方面に行けば、黒松が1本立っているのが見えます。粟船山常楽寺の参道入口で す。お参りすることにしました。石畳の両側に千両、万両の実が枝から上に、下についていました。ロウバイの花も奥のほうに咲いてました。このお寺の裏山を「粟船山」といい、「大船」という地名はここから出たといわれています。昔、この辺りが入江であったころ、粟を積んだ船が出入りしていていましたが、この辺りが山となり、粟船山というようになったと、『かまくら子ども風土記』に書いてあります。

 
(大船郵便局の風景印)

大船郵便局の風景印


この後、大船郵便局に行き、風景印を押してもらいました。先ほどの常楽寺が描かれていました。

制作:亜郁/太郎  協力:ひろさん

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