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鎌倉シニア通信特集・・・鎌倉の仲間達 No.56

ふれんど


2007年11月4日/11月17日/12月1日取材

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(ふれんどの月例会の模様・鎌倉市社会福祉協議会で)
ふれんどの例会の模様・鎌倉市社会福祉協議会で

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ふれんどは2005年4月の設立です。

鎌倉市社会福祉協議会主催の「障がい児者サポーター養成講座」の受講者がたちあげました。

主旨:人が互いに「ともだち」=「ふれんど」として寄り添い、助け合うことの大切さと喜びを感じるメンバーによって構成され、主として発達障がい(自閉症)を持つ人及び児童とその家族を支援しています。


■ ふれんどの主な活動

ふれんどは以下のような活動しています。
  1. 障がい児者、その家族を対象としたリクリエーション、イベントの開催
  2. 障がい児者の余暇支援活動
  3. 小中学校の特別支援教育の一環としての支援活動 
  4. 障がい児者に対する市民の理解と支援者拡大の促進
  5. 障がい児者のサポートのための知識と技術の習得
等です。


■ 障がい児者、その家族を対象としたリクリエーション

2007年12月1日、フレンドの主催した「第6回 『ふれんど』山登り(大楠山)」の取材をしました。

この催しは、あおぞら園(鎌倉市の障がい児通園施設)を卒園した要支援児童のお母さんたちから、ふれんどに対して登山の指導をしてくれとの要望があり行っているもので、児童は体力のある年長グループと年少グループとにわかれて年に数回実施しているものです。
今回はJR衣笠駅から京急バス前田橋までの大楠山登山コースでした。
JR衣笠駅に集まったのは、要支援児童6名、兄弟1名 保護者6名とふれんど10名 の合計23名でした。

コースは JR衣笠駅→横須賀市立しょうぶ園→葉山国際ゴルフ場脇→大楠山
帰路は 大楠山→前田川→秋谷→(バスで)JR逗子駅 という予定です。

コースは、絵や写真を使ってそれぞれの行動の予定がはっきり理解できるように図示して説明していました。
これは、話す言葉では理解できないことも、絵や写真なら解るという発達障がいの特性に応える技術なのだそうです。

コースの説明があって、児童とボランティアの担当がペアで市街地を歩き始めました。
しょうぶ園まではほとんど市街地が続きます。

(参加者確認)
(コースの説明)
(市街地を歩く)
参加者確認
 
コースの説明
 
市街地を歩く

しょうぶ園で小休止したあと、山道にさしかかって、苦しい登りがあり、葉山国際ゴルフ場の脇を通ると、最後の急な階段があって頂上です。

(しょうぶ園で小休止)
(苦しい登り)
(ゴルフ場脇)
しょうぶ園で小休止
 
苦しい登り
 
ゴルフ場脇

(大楠山頂上で記念撮影)
ゴルフ場脇

頂上から秋谷側にやや下ったところでお待ちかねのお弁当を摂りました。

(楽しいお弁当1)
(楽しいお弁当2)
(楽しいお弁当3)
楽しいお弁当1
 
楽しいお弁当2
 
楽しいお弁当3


帰路は秋谷の前田橋方面に下りました。

道は良く整備されていましたが、石がごろごろしている場所もあり、慎重に下りました。

50分ほどで前田川に着き、前田川遊歩道に下りて前田川を徒渉しました。

(前田川で)
前田川で


ここから京急バスの前田橋停留所までは10分ほどで、逗子駅まで京急バスに乗りました。
小春日和の一日を登山で楽しく過ごしました。

所要時間5時間というのも、標高242メートルというのも、過去の登山の中で最高記録だったそうですが、無事歩き通すことが出来てふれんどのメンバーたちはほっとしていました。

なお、過去の山登りの実績は
  1. 天 園 2005−11−13
  2. 源氏山 2006−4−1
  3. 衣張山 2006−10−22
  4. 鷹取山 2007−3−31
  5. 二子山 2007−8−25
だそうです。  

■ 障がい児支援団体への支援

ふれんどでは、月に2回ほど、鎌倉手をつなぐ育成会(同会はNPO法人で障がい児などを支援している団体)が主催する「作って遊ぼうぐるるんぱ」の活動を支援しています。
この催しは、障がいのある子供と家族が集まって一緒に工作をするという催しです。
毎回1時間〜1時間半ぐらいで作ることの出来る紙工作をテーマにして親子で工作する場を提供しています。

2007年11月4日に鎌倉市社会福祉協議会のプレールームを取材させていただきました。
この日はのびのびマジックハンドという、伸縮自在のマジックハンドを作ることにチャレンジしました。

集まったのは子供9名、大人8名で、大人は子供の父兄や支援団体の方々です。
鎌倉市社会福祉協議会のプレールームに机を出し、お手本、作り方の説明書、材料や加工するハサミなどが並べられ、みんな一所懸命チャレンジしていました。
触れあう手がぬくもりを伝え、母親の方が夢中になる家族も居ました。

(作る手1)
(作る手2)
(作る手3)
(作る手4)
作る手1
作る手2
作る手3
作る手4

(作る手5)
(作る手6)
(作る手7)
(作る手8)
作る手5
作る手6
作る手7
作る手8


(みんなの作品)
みんなの作品


できあがった作品は色とりどりで、いろいろな物をつかむことが出来ました。

机の上を片付け、子供たちは自分で座る椅子を出して楽しいおやつを頂き今日の行事が終わりました。


■ 講習会・勉強会などの企画と参加

ふれんどでは、「発達障がい」という分野は、比較的新しく、医学的研究や療育技術の研究が日進月歩の分野であるため、様々な専門家を招いて勉強したり、保護者、ボランティア向けの講演会を企画したり、メンバーの自己研鑚研修に力を入れたりしているそうです。

2007年には5回の講習会を企画、実施したそうです。

写真は2007年7月26日に企画した研修会の模様です。

(国立特殊教育研究所研究員による研修会1)
(国立特殊教育研究所研究員による研修会2)
国立特殊教育研究所研究員による研修会1  国立特殊教育研究所研究員による研修会2


■ 月例会

ふれんどでは毎月第3土曜日の午前10:00〜12:00に月例会を開いています。
2007年10月20日(土曜日)の月例会の模様を取材しました。

  • 前月の各種活動の報告と反省
  • 今後の活動の審議
  • 重要課題の審議と新しい活動の企画
等が話し合われていました。

■ 今後の課題


期待されているニーズの高まりに答える為にふれんどは多くの新しい仲間を増やしたいと思っているそうです。

また、公立小中学校で施行されている「特別支援教育」の質的充実の為の地域のサポーター(学級支援員)のニーズや発達障がい児の余暇支援、サマースクール等に対して、地域のボランティアに期待される役割は高まっているので、これに答える為に、ふれんどは2008年春に第4回目の「発達障がい児者サポータ養成講座」を開催し、多くのボランティアを募集する計画を進めているそうです。

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ふれんど
  • 代 表:泉頭 篤二 電話:0467-43-2997
  • 年会費:2000円
  • 会員数:24名
  • 月例会:毎月第3土曜日 10:00 〜 12:00 開催

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制作:ひろさん

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