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鎌倉シニア通信特集・・・鎌倉の仲間達 No.55

玉縄桜をひろめる会


2007年8月1日/9月10日取材

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(神奈川県立フラワーセンター大船植物園で・苗のポットへの移植を終えて)
フラワーセンター大船植物園で

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玉縄桜をひろめる会は平成18年の設立です。

自然交配によってできた、優れた特性を持つ玉縄桜が発見され、神奈川県立フラワーセンター大船植物園(以下大船フラワーセンター)と、大船フラワーセンターから寄贈された鎌倉市内の植木小学校、玉縄小学校他合計8校の小中学校などで育っていることを知った増田代表ほか有志は、玉縄桜を増やし広めるために『玉縄桜をひろめる会』を設立し 活動を開始しました。



■ 玉縄桜をひろめる会の目的と活動

玉縄桜をひろめる会は以下のような目的をかかげて活動しています。
  • 玉縄を桜で潤いのある美しいまちに
  • 玉縄桜をまちづくりのシンボル、コアに
  • 玉縄桜をひろめたい
  • 桜そのものを愛でたい
  • 玉縄桜を2012年の玉縄城築城500年に咲かせたい
出来たばかりの会でこの目標に向かって行わなければならない活動は多く、会員は頻繁に打ち合わせをし、忙しく立ち働いています。

特に2012年の玉縄城築城500年記念行事までに、玉縄桜の木を増やし、開花させて、「記念行事に花を添える」為には多くの苗を育てなければなりません。

このため、当面は玉縄桜を知って貰うための啓蒙活動と苗を増やす活動に特に力を入れているように見受けられます。


■ 玉縄桜観賞会

2007年3月1日、同会は大船フラワーセンターと玉縄桜を育てている市内の小中学校3校をめぐる玉縄桜観賞会を開催しました。

(玉縄桜散策会・於 大船フラワーセンター 2007年3月1日)
玉縄桜散策会・於 大船フラワーセンター


玉縄桜観賞会には地元の人やマスコミも参加し、玉縄桜の良さを知る人の輪が広がり始めたようです。

この催しは2008年以降も行うとのことです。


■ 里親制度

玉縄桜をひろめる会では、玉縄桜の里親制度を実施しています。
この制度は、大船フラワーセンターにお願いして挿し木をした苗を、同会が選んだ場所に定植するまで、3年の間預かって貰おうというシステムで、2007年は41人が里親として決まりました。

里親は、同会の賛助会員という資格で、トレーやポリポット、肥料などに充てる寄付金1,000円を納入し、苗を預かり、指導を受けながら毎年植え替えなどの作業をし、大きくなった苗を返却することが仕事となります。

ポリポットへの移植(2007年9月10日)

2007年9月10日、里親が苗を受け取る日です。
この日、苗を渡すのは午後ですが、会員は午前中から大船フラワーセンターに集まり、苗をポリポットに移植する作業をしました。

まず、苗床の覆いを外し、苗床を移植作業場所に運びます。

(大船フラワーセンターの苗床)
(苗床を作業場所に運ぶ)
大船フラワーセンターの苗床  作業場所に運ぶ

一方、別の部隊は移植用の用土やポリポット、トレーの準備です。

用土は、赤土、腐葉土と牛糞の混合です。

(用土の混合1)
(用土の混合2)
(用土を運ぶ)
用土の混合1
 
用土の混合2
 
用土を運ぶ

大船フラワーセンターの所長さんや職員の指導で用土の混合が終わり、苗床と用土、ポリポットなどが一カ所に集められ、いよいよ玉縄桜が一本一本ポリポットに移植されます。

(ポリポットに移植1)
ポリポットに移植

(ポリポットに移植2)
ポリポットに移植


移植作業は、それぞれの分担がそれなりに出来て、およそ1時間ほどで終了しました。

(1トレイに10鉢)
(集めて散水)
1トレイに10鉢  集めて散水


散水場所に集められたポリポットは45トレイで1トレイ5鉢の合計226鉢でした。
6月に挿し木したのは1,600本でしたが、天候の影響か、226本が根付いただけでした。
41人の里親に対して当初予定した本数の委託が出来ず、一人5鉢の委託ということになりました。

里親に苗を渡す(2007年9月10日)

この日、午後からはあいにくの雨でしたが約束の午後1時前から里親が続々と集まりました。

里親は委託セットの5鉢と肥料袋のトレーをそれぞれ車に積み込み自宅に持ち帰りました。

(委託セットは5鉢と肥料)
(里親第1号は軽トラック)
(里親2)
委託セットは5鉢と肥料
 
里親第1号は軽トラック
 
里親2

(里親3)
(里親4)
(里親5)
里親3
 
里親4
 
里親5


車の混乱を避けるため、午後1時と午後2時の二手に分けた苗の引き渡し行事も無事済み、玉縄桜をひろめる会の活動は次のステップに進みます。


■ 今後の課題

  • 里子に出した苗木のケアや里親同士の里親交流会の企画、
  • 玉縄桜の知名度アップのための広報活動
  • 大きくなった苗の植樹場所の選定
など。

そのため、会員の打ち合わせはかなりの頻度で今後も続きそうです。

(打合わせ中の玉縄桜をひろめる会 ・於 NPOセンター大船)
打合わせ中の玉縄桜をひろめる会 ・於 NPOセンター大船


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玉縄桜をひろめる会
  • 代表:増田  電話:0467-47-0977
  • 会 費:1000円
  • 会員数:9名
  • 他に賛助会員(里親):41名

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制作:ひろさん

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