ネチケット
(ネットワークエチケット)
(小技辞典16)


皆さんパソコンライフを楽しんでいますか?インターネットやメールに親しんで来るとこんなやり方でよいの?という疑問を感じることもあるでしょう。今回は、電子メールの「ネチケット」について解説します。
ネチケットはネットワークエチケットからの造語です。文字通りインターネットやメールについては毎日使うものなので基本的なマナーを覚えましょう。
(説明の都合上メールソフトはOutlookExpressを例にします。)

メールアドレスについて    返書を活用しよう
テキスト形式をつかおう     使ってはいけない文字
文字改行   添付の注意   宛名について
セキュリティについて    メーリングリストについて
インターネットメールについての参考HP


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ メールアドレスについて ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールアドレスを間違えないようにしましょう 
メールアドレスを間違えると希望する相手に届かないばかりか送ったメールが迷子になってインターネットの中を右往左往する恐れがあります。
メールアドレスを新規に入力する場合はメールアドレスのルールを理解して十分にチェックしましょう。

(解説1)
メールアドレスの仕組み
kcn-f@kamakuranet.ne.jpを例にして説明します。
まず、@(アットマーク)の左側をユーザ名(kcn-f)と云い、右側をドメイン名(kamakuranet.ne.jp)と云います。同一ドメイン名の中にユーザは複数いますが、kcn-fというユーザ名は唯一です。
メールアドレスは英文字(半角)です。大文字小文字の区別はなく小文字と解釈されます。(niftyなどは大文字の部分があります。)
日本語(全角)ではありませんので、入力の際は直接入力の状態にすることをお奨めします。
数字が含まれる場合は数字の0(ゼロ)と英文字の o(オウ) 数字の1と英文字のl(エル)などは間違えやすいので特に注意 しましょう。

(解説2)
メールアドレスを間違えて発信したらどうなるか?一般にはエラーメールが自動的に返信されてきます。これはメールを中継しているメールサーバという機械(パソコンの親分のようなコンピュータ)が処理しますので英文のそっけない文章になっています。
簡単な文章なのでびっくりせずよく読みましょう。
まず、ドメイン(domain)名が間違っているとあなたの プロバイダのメールサーバが発見します(domain unknown というような表現になります)。もしもドメイン名が正しいときはそのドメインまで送られ、相手のサーバがユーザ(user)名をチェックします。
もしもなければエラーメールを返します( user unknown というような表現になります)。従って、皆さんがエラーメールを受け取ったときは上記の仕組みをよく考えてエラーの原因を調べ、修正して出しなおしましょう。
(解説3)
署名(シグニチャ)に記載されたメールアドレスは間違いが多いのでコピー&貼り付けしない方がよいです。ひどいものは全角文字で記載してある場合があります。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 【返書】を活用しよう ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

返書を書くときは【返信】ボタンをクリックしましょう。 新しいウィンドゥが開いて文章入力ができるようになります。このとき、元の文章が引用されています。これをいかに活用するかが腕のみせどころです。

<元のメール>

太郎さん、明日の打ち合わせのとき
鋏をもってきてくださいませんか?
糊もあったらたのみます。
-----------------------
相手の署名
-----------------------

<【返信】ボタンを押した直後>

******************************
自分の署名
******************************
----- Original Message -----

From: "Hanako"< hanako@kamakuranet.ne.jp>
To: "taro"<taro@kamakuranet.ne.jp>
Sent: Thursday, May 15, 2003 9:34 AM
Subject:持参品の確認
>太郎さん、明日の打ち合わせのとき
>鋏をもってきてくださいませんか?
>糊もあったらたのみます。
>---------------------------
>相手の署名
>---------------------------


まず、つぎのように加工し不要な部分を削除します。

>太郎さん、明日の打ち合わせのとき
>鋏をもってきてくださいませんか?
>糊もあったらたのみます。
******************************
自分の署名
******************************

次に、返事を記入します。

花子さん、こんばんは:
>太郎さん、明日の打ち合わせのとき 
>鋏をもってきてくださいませんか?
2ヶ持参します。
>糊もあったらたのみます。
手持ちがありません。
******************************
自分の署名
******************************

    原則は
  • 余計なものは送り返さない。
  • しかし、元のメールが思い出せる程度に適度に引用する。
  • 回答は項目毎に1対1にしてわかりやすくする。
   特に、何回もやり取りしていると引用が長くなるので、注意しましょう。

(解説1)
返書は着信の確認をかねている
電子メールは着信したことが保証されていません。従って受信したときは、何か返事を書きましょう。返事を受信したことで受信の確認となります。ただし、長々と引用するのはやめましょう。【返信】するとアドレスが自動的に入りますので、間違う可能性は少なくなります。【全員に返信】すると元のメールが送られた全員にあなたの返信が送られます。グループで情報共有する場合には便利です。

(解説2)
【返信】の表題(Subject)は自動的にはいります。
上記の例では
Re:持参品の確認
となります。これは変更しない方がよいです。

(解説3)
何故素っ気ないメールにするか?
昔インターネットが始まった頃はネットワークのリソース(資源、パイプの太さ)が不足していました。従って、メール1本でも必要最小限にするよう心がけるようにしていました。今ではブロードバンド時代になりメールの1本位はどうでもよくなりましたがやはりリソースは大事につかいましょう。従って、メールでは、時候の挨拶や、拝啓〜敬具といった形式はとらない習慣です。礼儀を知らない奴だといからないようにしましょう。(したがって、上記の例で、「花子さん、こんばんは」の部分は異論のある方もあるでしょう。)

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ テキスト形式をつかおう ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールソフトOutlookExpressは最初の設定ではHTML形式のメールを作成するようになっています。この形式では文字のサイズやフォントの種類、色などの指定ができますが、大量のリソースを消費するのでお奨めできません。特段の理由がない限りテキスト形式を使いましょう。

[テキスト形式に変更する方法]

[OutlookExpressを開く]→[ツール(T)]→[オプション(O)]→[送信]の順に開く。[メール送信の形式]を[テキスト形式(P)]にチェックを入れる。
オプション画面
オプション画面

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◇◆◇◆◇◆◇◆ 使ってはいけない文字があります ◇◆◇◆◇◆◇◆

メールでは半角カタカナ(F8で変換される)は使用厳禁です。これを用いると受信したとき文字化けが発生します。(顔文字をつくるときそれと意識せず半角カタカナを使用していることがあるので注意して下さい。)

(例)「」、・ヲァィゥェォャュョッーアイウエオカキクケコサシスセソタチツテトナニヌネノハヒフヘホマミムメモヤユヨラリルレロワン゛゜・

また、システム依存文字(例えば○の中に数字の入った丸数字)も使用しないこと。丸数字の1はMacでは(日)になります。

(例) @ABCDEFGHIJKLMNOPQRS TUVWXYZ[\]・_ `abcdefghijklmnopqrstu ~∞gョх援括窮欠合紫 ≒≡∫島煤縺ロ∠凵諱ソ∪
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 文字改行 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

1行の文字数は日本語で30文字程度にして改行しましょう。

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 添付の注意 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

添付ファイルは便利ですが容量に注意しましょう。
各種文書(ワードの文章、エクセルの表等)や、デジカメ写真等メールに添付することができます。ただし、これらの添付ファイルは容量が大きいので注意しましょう。100KB(キロバイト)程度を目処にされるとよいでしょう。特に最近のデジカメ写真は大容量ですからご注意下さい。

(解説)
ほとんど文章だけのワードのファイルを添付するのはどうかと思います。
内容だけを知ってもらいたいならテキストのみをメール本文に貼り付けるべきでしょう。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 宛名について ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

宛名に3種類(To: Cc: Bcc)
  • To: 正式の相手で、たいていの場合返事をもらいたい。
  • Cc: Carbon Copy 仲間として読んでほしい。返事は期待しない。
  • Bcc:Blind Carbon Copy 複数の受信人相互に面識がないとき。
       アドレスを秘密にしたい。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ セキュリティについて ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

電子メールは葉書です。 電子メールは本文が丸見えの状態で沢山のサーバを経由して相手に届きます。メールという名前ですが封書ではなく葉書だと思ってください。従って秘密にしなければならない、例えばクレジットカードの番号や暗証番号のような重要な情報や、誕生日など個人情報を記載してはいけません。
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ メーリングリストについて ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メーリングリスト(Mailing List 略してML)メールシステムを利用した同報通信をメーリングリストといいます。特定のメールアドレスに送信する(投稿するともいう)と、リストのメンバー全員に自動的に配信されます。メーリングリストのアドレス登録・削除等の管理はお世話役(管理人等と称する)が行います。最近ではメーリングリストは無料サービスが多数提供されて いますので適宜活用されるとよいでしょう。

(解説1)
メーリングリストの活用方法の例
「鎌倉シニアネット友の会」では会員の皆様に各種情報(講座案内、オフ会案内、パソコン何でも相談会開催通知、友の会会報、鎌倉シニア通信発行通知等)を提供するためsenior-tomo@mail.kcn-net.orgというメーリングリストを運用しています。現在はスタッフ側からの一方的な連絡手段となっており、電子ダイレクトメールとして使用中です。

(解説2)
メーリングリストの返書について
メーリングリストに返書するとそのメーリングリストに再度投稿できる場合と投稿者への返書となる場合の2種類があります。これは、そのメーリングリストの目的によって設定されます。返書ウィンドゥができたとき宛先を見るようにしましょう。もしもメーリングリストが指定されていたときは、再度全員に配信されますので ご注意下さい。
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インターネットメールについての参考ホームページ

www.yahoo.co.jpを用い「ネチケット」で検索すると沢山の サイトが出てきます。是非一度ご覧になることをお奨めします。
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作者:裏方  制作:ちょっぺ


鎌倉シニアネット・友の会の方
質問は下記にお寄せ下さい。
zae94977@pine.zero.ad.jp

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