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鎌倉・あの店・この逸品(32)

観音食堂

(住所:鎌倉市大船 1-9-8/電話:0467-45-1848)
(取材:2006年5月27日/6月9日)


創業時・横浜魚市場から贈られた額

(昭和35年の食堂開店の時・横浜魚市場から贈られた額)

観音食堂はJR大船駅に近い鮮魚専門の食堂兼飲み屋です。
場所は大船駅を東口で下り、交番の脇を芸術館方面に進んだ数軒目の角店です。
創業は昭和35年ですから、今年で46年目のお店です。



● 刺身定食 950円
刺身定食  
  • 刺身
    マグロ、タイ、甘エビ(季節と仕入れによって変わる)
  • 小鉢(さつま揚げ・日替)
  • 香の物
  • 味噌汁


● 鯖塩焼き定食 950円
鯖塩焼き定食  
  • 鯖塩焼きとダイコンオロシ
  • 小鉢(げその煮付・日替)
  • 香の物
  • 味噌汁


● フライ定食 750円
フライ定食  
  • アジフライとサラダ
  • 小鉢(げその煮付・日替)
  • 香の物
  • 味噌汁


● 天丼 800円
天丼  
  • 天丼
  • 小鉢(さつま揚げ・日替)
  • 香の物

(エビ、イカ、メゴチ等の魚と野菜の天ぷら)


● 東丼(まぐろ丼) 800円
東丼  
  • 東丼(まぐろ丼)
  • 小鉢(さつま揚げ・日替)
  • 香の物
(マグロはご飯が見えないくらいびっしり、下に海苔、その下にご飯の3段重ね)


卓上のメニューは上記のボタンをクリック。
このほかに、入口とカウンター前に手書きのメニューがありその日の魚が所狭しと書かれている。さしみが20種類以上、焼魚煮魚で10種類、干物は名前も書かれていない。

店外のれんの下の、絵ニュー


● 店の様子
のれんをくぐると土間にテーブル席が4卓。追い込み式の小座敷に2卓。

福来鳥の販売
 
テーブル席
 
カウンター
(店の入口)
(テーブル席)
(カウンター)

右側に座敷とカウンターがあり、ここは履き物を下駄箱にしまってから上がる。

座敷は2間になっており、壁には中島千波画伯の桜の絵が数点。

座敷に上がるところの暖簾は画家に絵を描いて貰い京都で染め上げたとのこと。
カウンターの前には食堂創業時(昭和35年)に仕入れ先の「横浜魚市場」から贈られたという額が飾ってある。(巻頭写真)
たばこの脂か焼魚の煙か、ともかく黒光りがする貫禄。

店内の暖簾


● お店のポリシーと創業当時の話
昭和10年生まれというご主人から話を伺った。
  • 仕入れは現在も、創業時に額を頂いた横浜中央卸売市場から
  • 本物の旬の魚を吟味して仕入れる
  • 額は煙草の煙で黒光りしており右書き(「場市魚浜横」)
  • 本日のおすすめの「刺身」は、今旬の、こち、ほうぼう、さより等20種類以上
  • 「 焼魚」「煮魚」は、たかべ、いさき、かさご、めばる、鮎など10種類以上
  • 純米酒「天青」は茅ヶ崎の「熊沢酒造」が開発に2年を掛けた
  • 酒はグラスに枡が付き、更にその下に受け皿がつく3段重ね

  • 魚屋の創業は昭和15年(現横浜銀行のあたり)
  • 昭和25年に現在の場所に移転
  • 昭和35年に食堂を開店、「観音食堂」と命名
  • 創業時は大船仲通は砂利道
  • 創業時はJR大船駅は平屋建て
  • 当時大きな台風が来るとJR大船駅前は床上浸水することがあった
  • 観音食堂も何回か床上浸水の経験がある
ご主人から取材する
 
三段重ね?
(ご主人から取材する)
(純米酒「天青」三段重ね?)


● 休業日・営業時間など
休業:毎週水曜日 (月に一度不定期の連休あり)
営業:11:30〜21:30頃(土日は30分早め)
オーダーストップ:20:30頃(土日は30分早め)




観音食堂周辺地図

(制作:ひろさん 協力/取材:亜郁、太郎)

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