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リレー随筆(30)


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11
月の庭
部屋から見た花のない冬の庭です

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苔との出会い
 7,8年前、友人がセカンドハウスを持った。そこでは大きな水槽で鯉を育て、庭にはびっしり苔が。 他の趣味はキノコ博士の異名がある”キノコ採り名人”!キノコを料理、保存するので・・・調理場は営業用のガス台。美味しい食事をしながら苔庭をじっくりみる事が出来るように設計されていた。
なにげなく・・・「個人でこんなに綺麗な苔庭を作れるとは思わなかったわ」!と私。
2003年のある日。電話で「苔を育てたら?送るから」・・・。「う・う〜ん、出来るかなぁ」から?
茶花とハーブが主の10坪ほどの庭は4年で苔が育ちましたが、悪戦苦闘の日々は続いています。


・ ・ 苔庭を造ろう ・ ・

平成16年の冬の庭
「友人からのアドバイス」

床造りが重要である。
〇本格的に造る作業を始める。
〇場所柄自然に苔が少しあった。
〇雑草は全部抜き去る。
〇苔もとりはらって置いておく。
▲5年前の冬の庭

苔
「数種の苔」
〇苔は乾燥させない。
〇ゼニゴケは徹底的に排除しておく。
〇雑草や土も排除しておく。
〇ハイゴケ・・・広い場所に。
〇スギゴケ・・・20cm位になる。
〇シノブゴケ、ヒノキゴケ等がある。
▲苔

新潟の苔
「床造りの条件」
〇砂土5p程盛る・・・水はけがいい。
〇土地は傾斜させる・・・水が流れる。
〇塀側は炭と小玉で砂土を盛る。
〇全体に水を蒔いて軽く踏み固める。○砂袋10以上(7cm→5cmの傾斜)
○岩盤の場所は炭と小玉を使う
▲砂で造った苔床

「苔を丁寧に敷く」
〇広く陽が当たる場所・・ハイゴケ。
〇水に少し浸して苔を敷いていく。
〇苔は隙間を少し空けて敷く。
〇苔と苔の隙間には砂土。
〇仕上げ苔に薄く砂土を蒔く。
〇スリッパで歩き落ち着かせる。
〇ジョウロで軽く水を与える。

苔を敷く過程

苔を敷く過程
▲苔を奥から敷く ▲苔を敷く過程

・ ・ 1〜2年は を移植しは育ち繁殖しました ・ ・
苔の繁殖から紹介しましょう

タチゴケ

ヤマゴケ

カモジゴケ
▲タチゴけ(胞子が出ている) ▲ヤマゴケ ▲カモジゴケ

ハイゴケ

スギゴケ

スナゴケ
▲ハイゴケ ▲スギゴケ ▲スナゴケ

シノブゴケ

コスギゴケ

コケ
▲シノブゴケ(淡い色) ▲コスギゴケ ▲コケ

鮮やかな苔の色は、雨が降っている時、雨上がりの湿度のある空気の中。
普段たっぷり水をやっても美しさは違います。もちろん上の画像は雨上がりに撮りました。

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↑数年前 ↓今はこんなに!
上の画像は数年前です。
下の画像は現在・真ん中の石はハイゴケで覆われました。

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四季に咲く花は苔も庭も引き立っています。

2月 福寿草

3月末 レンギョウ、さくら

4月 キエビネ
▲福寿草(陽射しが続くと咲くでしょう) ▲レンギョウとさくらの花びら ▲黄海老根

5月 赤いタチゴケの胞子

6〜7月 京鹿子

6月末 キキョウ
▲菖蒲(アヤメ)の奥に赤いタチゴケの胞子が見える ▲燃えるように咲く京鹿子 ▲キキョウ

8月 鷺草

9月 シロバナ白楽天

10月 大文字草
▲鳥の羽のように咲く鷺草 ▲ホトトギスは紫、黄色、白、少しづづ時間差で咲く ▲大文字草(ユキノシタと混ざって咲く)

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花のない12月にどうだんつつじが紅葉して花やかです

どうだんつつじ

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