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編集部員のリレー随筆(13)

−−私の生きがい−−

制作:ぶらぶら

今、私は第二の人生の生きがいの1つとして鎌倉を紹介するサイトを運営しています。
サイトを何故作る様になったのか、またサイトの狙いや作るにあたってのつまずきや喜びなどを紹介します。

○ サイトを作成するきっかけ

5年前、長年勤務したIT企業を退職し、第二の人生をどのように過ごそうかと考えました。
ボケ防止になり、そして今まで身についたIT知識を生かし、しかも地元である鎌倉の地を利用して何か出来ることがないか考えました。

当時はインターネットのサイトの利用が話題となっていました、そこで、地元「鎌倉」のサイトを作って、全国に発信して見ようと思いつきました。しかし、鎌倉に住んで30年以上になりますが、会社漬けで地元の鎌倉も余り知りませんでした。しかもサイトの作り方も知らず、作成ソフトも知らず、デジカメも初めてという状態でのスタートでした。

                        

○サイト作成の経緯と苦労 

当時、鎌倉を紹介するサイトは幾つかありましたが、出来るだけ、既にあるサイトとは違うサイトを作ろうと考え、鎌倉へ散策に来る人々に、鎌倉の新鮮さと分かり易さをアピールしようと決めました。分かり易くするため、出来るだけ地図と画像を多用し、また今ある鎌倉を作り上げている「鎌倉時代の歴史」を柱にし、それに史跡、花、行事、散策を織り込んだ鎌倉の散策ガイドブック風に作ることにしました。

また、特に鎌倉に住んでいるという地の利を生かして「トピックス」欄を設け、鎌倉の花、鎌倉の行事、鎌倉の散策情報など、絶えず新鮮な情報を提供していく様にしました。

サイトの構想は出来ましたが、30年以上住んでいたにも拘らず、鎌倉時代の歴史は殆ど知らずに過ごしてきました。そのために、先ず鎌倉時代の歴史の勉強に、近くの鎌倉時代の歴史の蔵書が豊富な、鎌倉中央図書館へ通い詰めました。久し振りに学生時代に戻ったようでした。

また史跡や行事、花の写真を撮影するためにデジカメも買いました。初めてデジカメで、鎌倉のあちこちに出掛け、史跡や行事、花などを取り捲りました。お陰で鎌倉の史跡は勿論ですが、そこでの行事やいつごろどのような花が咲いているかが良く分かるようになりました。

また健康的には、メタボリ状態でしたので、散策をする事によって健康にも良く一挙両得になりました。サイト作りは私にとって最高の生きがいになって行きました。

しかし、サイトを作成するためのソフト・IBMホームページビルダーが難問でした。初めて使うソフトであり、またインターネットは勿論、サイトの作り方やテクニックは皆目理解していない状態で、失敗の連続でした。またホームページ作成の奥行きは深く、画像、地図、イラストなど幅広いソフトを使うのでそれなりの知識と作成するためのテクニックやデザインセンスも足りず苦労しました。作成したファイルが消えてしまったり、ホームページビルダーで作ったページをインターネット上で見るとずれていたり、画像が表示されなっかたりで書ききれないくらい、多くのトラブルがありました。途中でサイトの作成を止めてしまおうと思ったりしたことが何度かありました。

しかし、諦めずにしがみついてきた結果、なんとか使いこなせるようになり、目的としたサイトが2年くらい掛かってやっと完成しました。しかし苦労はしましたが充実した2年間でした。

また歴史も、何故、源頼朝が短期間で武士の棟梁になれたのか、幕府がおかれていた頃の鎌倉はどのような所であったのか、また源頼朝の人間像などなど勉強させて貰いました。

鎌倉幕府が滅亡せずに鎌倉時代が150年ではなく京都のように1000年の歴史があったなら、鎌倉の武家文化は発展し鎌倉の姿や日本の姿は変わっていただろうと想像するのも楽しくなります。

                        

○サイトのアクセス状況 

Google Analyticsによるサイト分析によると、サイトへのアクセスランキングは1位・鎌倉の散策メニュー 2位・鎌倉の名所旧跡 3位・鎌倉の全体図 4位・鎌倉のグルメ 5位・歴史散策 6位・鎌倉の歴史 7位・歴史上の人物一覧 8位・花散策コース一覧 9位・鎌倉の行事です。

皆さんが鎌倉の散策に興味を持っていることが分かります。ほぼ当初の狙い通りでした。また鎌倉は1年中、観光客が多いのですがアクセス数には変動が有ります。年間では、アジサイの咲く6月が一番多く、次いで桜の咲く4月から5月にかけて、そして紅葉の11月から12月ごろです。
週間では、金曜日が一番アクセスがかけて多くなり、土日にアクセスが少なくなります。

また一日では夜8時以降から夜半までが多いようです。これは土、日曜日の鎌倉散策に備えて、計画を木、金曜日の夜に計画を立てるからの様です。人の行動が見えて興味深いデータです。
  
アクセスする人は、問い合わせの内容から小学生からお年寄りまで幅広くご覧になっています。毎日、まるで観光会社の様に、様々な問い合わせやお叱り、励まし、感謝、依頼など舞い込んできます。美味しい店を紹介して欲しい、お土産はどこが良いですか、梅の見所は、鎌倉の見所を知りたい、長谷駅から大仏までの時間は・・・・・これらの様々な問い合わせにも、サイトのお客さんですので出来るだけ丁寧に回答を返しています。

サイトを作るうえで励みになるのはサイトを訪れる人々の感謝の言葉や励ましの言葉です。またサイトの誤りに対する暖かいご指摘です。これらはサイトを更に向上させようとする意欲を湧かせてくれています。

                           

○サイトの今後と私 

ITの世界は技術革新が激しく、サイトもそのままですと直ぐ陳腐化してしまいます。
動画の採用や、携帯電話との連携などITの進展に合わせて、出来るだけ新しい技術を取り入れる努力はしていきたいと思っています。

また鎌倉のあちこちを歩きましたが、まだ知らなかったことや知らなかった場所を発見します。これからも初心の感動を持ち続けて、鎌倉の情報を発信していきたいと思っています。皆さんが喜んでくれる限りこれを励みに、これからも歩ける内は、生きがいとボケないために続けて行くつもりです。






                    サイト名  鎌倉ぶらぶら 

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