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四 脚 門   棟柱・海老虹梁式の例

四脚門 棟柱・海老虹梁式の構造 モデル:円覚寺 惣門
 (建築の順序ではありません)
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棟柱・海老虹梁式の事例

妙法寺の山門は室町末ないし桃山時代の様式とのことです。
(写真右)海老虹梁の屈曲に力強い張りが見られます。
この様式としては鎌倉では最古とのことです。


帰源院の山門は、海老虹梁の屈曲も温和で、年代は江戸初期17 世紀の前期と推定され、保存状態が 大変よいとのことです。
さらに、組み物や頭貫の木鼻に室町時代末期の 様式を伝えているとのことです。額には「萬法帰源」とあります。


光則寺の山門は慶安三年(1650)の本堂建立と同じ頃とのことです。
棟通りの蟇股は桃山時代の風を伝えているとのことです。


光触寺の山門は、様式は17世紀末頃のものが残るが、現存する資料からは18世紀のものと見なしたそうです。
海老虹梁の本柱のほうに「持送り」(もちおくり:下の支え)があり、特色を示すとのことです。
また、棟通りに板蟇股と呼ばれる支えを添えています。


成福寺の山門は18世紀前期の建立と見られるとのことです。
棟通りには、格子を設けていますが、四脚門での格子の例は余り多くありません。その上にある「彫刻蟇股」は、幕末かそれ以降の挿入であるとのことです。


円覚寺の惣門は幕末の改修とありますが、向かって右の本柱(檜)などは良材で、幾度かの修復が行われましたが、室町末以来のものであろうとのことです。
また、海老虹梁の形状や彫りかたは江戸後期を示すそうです。
「瑞鹿山」の額を掲げます。

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