アンチウイルスソフトを入れたらメールの送信が出来なくなった
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状 況:
WINDOWS「XP」を搭載したN社のデスクトップ型パソコンで
インターネット接続はフレッツADSL。これにノートンアンチウイルスをインストールしたらアウトルックエクスプレスによるメールの送信が出来なくなった。受信は問題なく出来る。送信も一旦問題なく終了し送信済みホルダーに移動するが下のメッセージが出る。メールも先方に到着していないようだ。
原因の推定と対応:
調査の結果原因としては
- 発信時のメールのウイルススキャンは、メールソフトでの送信の操作が完了してから実行される。アウトルックエクスプレスの送信完了と同時に接続が切断される設定がしてあると実際にはメールがウイルススキャンでとまってしまい外に出て行かないことがある。
- ファイアウォールによって遮断されている場合
ファイアウォールを使用していて、発信電子メールのスキャンが有効の場合にこのメッセージが表示されることがある。
があり次の対処が考えられる。
- ダイヤルアップの送信後の自動切断を無効にするのが一つの対処方法。但し通話時間で課金される場合は、切断忘れで課金の安全装置が無くなる事になり不安である。ルータを使わない方式でADSL接続をしている場合は有効な対策となる。
- アンチウイルスソフトが持つ機能の1つ、メール送信時のウイルススキャンを無効にすることで、送信時ウイルススキャンをしない設定が出来る。これはダイアルアップ接続時の上で記述した問題は解消される。が安全性の問題はどうか。ノートンの技術資料には下記記載されている。
電子メール送信時のウイルススキャンを無効にすることで、電子メールを送信する際にウイルススキャンは実行されないように設定されます。
しかし、ウイルスに感染しているファイルが存在していた場合、ウイルスが動作しようとした際に Auto-Protect 機能に検知されます。
コンピュータがウイルスに感染している状態で電子メールを送信しようとした場合を除き、作成した電子メールや添付ファイルがウイルスに感染していることは通常ございません。
このため、発信電子メールスキャンを無効にすることにより、コンピュータ上のウイルスに対する備えが致命的に低下する事はございません。
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- ファイアーウォール機能を停止する。依頼者のパソコンにはN社独自のファイアウォールソフトが稼動していた。
注意:
最近リリースされたウインドウズXP(SP2)は上のファイアウォール機能が強化されています。関連の問題も生ずる恐れがあります。対策は環境により大きく変わってきます。慎重な対応が必要と考えられます。
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