鎌倉にゆかりのある方にお話を聞く…第24回 My 鎌倉
今回のゲスト
坂井保之さん(鎌倉市観光協会専務理事)

鎌倉の海は、美しい弧を描いています。東は逗子の海辺から史跡和賀江島、材木座海岸、由比ガ浜を経て西に坂の下海岸、その先に稲村ヶ崎の突端まで、その海岸線(およそ3.2キロ)は見事な半円を描いて相模湾に接しています。その円弧が格別です。訪れる人は赤子を抱く母の胸のような、そのやさしさにいつしか抱擁され、渚の散策に、マリンレジャーに、海水浴にと思い思いの時を過ごします。鎌倉の海には、もうひとつの顔があります。稲村ヶ崎から東、七里ヶ浜から腰越海岸に向かうほぼ直線状の砂浜(およそ2.8キロ)です。この一帯にはハマヒルガオ(浜昼顔)の生息する砂地もあって、毎年5月から6月にかけて、薄ピンクの可憐な花を咲かせます。稲村ヶ崎を中心にして東西二つに分かれたこの鎌倉の海岸は、夏は海水浴場の海の家が建ち並び百万人を越える人出で賑わい、また、ほどよい磯波を求めてやってくるサーファーの群で一年中活気を呈します。とくに夏の花火大会は名物です。鎌倉市観光協会主催、およそ百発の水中花火は絶品です。 私はジョギングが好きでこの浜辺を毎日走ります。走りながらこの海の愛を感じ幸せに包ます。
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