鎌倉にゆかりのある方にお話を聞く…第7回 My 鎌倉
今回のゲスト
柴田かおりさん(主婦)
鎌倉市内の小、中学校を卒業後、いろいろな場所にお住まいになったそうですが、やはり鎌倉が恋しくて戻ってきたとか。鎌倉市在住、通算約14年。好きなことは、もの作りと1人歩き。そして、暇つぶし、われを忘れること、リラックスすることが特技という主婦の方です。

「私の好きな鎌倉」

 鎌倉のどんなところが好きか、と尋ねられたら、少しの間答えに困る程、多くのことが思い浮かびます。まずは、湘南の海・・・。 初夏から秋にかけての、にぎやかで明るい時期に、友人と騒いで遊ぶのも楽しいし、雨の日や、誰もいない冬の海にも、地元の人間だけが味わえる風情があります。また、ビーチから離れて緑の多い山あいを歩けば、季節ごとの草花や鳥の声に心が休まる気がします。そのほか、駅前のおみやげ物店や、工芸品店をゆっくり見てまわる休日もいいし、少しぜいたくして庭の美しいお座敷で会席料理をいただくのも、趣きがあります。人、それぞれの好みに合った、このような様々な楽しみ方が、全て決して広いとはいえない鎌倉にコンパクトに収められているのが、良いところなのかもしれません。  最近は、友人が遠方から訪ねてきて、鎌倉を案内する、といった場合を除いては、ほとんど鎌倉の名所・旧跡をおとずれることはありません。近くにいつでもあるもの、と安心してしまっているせいか、特にお寺や神社のいわれなどは、友人達の方が知っていることが多かったりで、勉強不足を悔やむことも、しばしばあります。又、テレビや雑誌では、鎌倉の特集を組んでいますが、知らなかった場所や、お店も多くでてきます。ただ、私自身の鎌倉の楽しみ方は、ガイドブックやテレビの情報番組に頼らず、自分自身の足で歩いて、他にはない自分だけの秘密の場所を見つけに行くことです。ぶらりと鎌倉を歩いていると、今まで何度も通っていたはずの道なのに、バスに乗っていた時には気づかずに通り過ぎていた、知らない雑貨店があったり、車の入れない細い路地には、焼き物の工房があったり、抜け道として、使っている鎌倉山の散歩道には、ながめの良い特等席があったりと、発見が多いものです。こういった場所はなるべくなら、秘密にしておきたいものですが、私がおすすめするのは、つまり、車やバスを降りて歩いてみようということです。きっと、新しい発見があります。  私が好きな鎌倉の場所、一つあげるとしたら、それは実は、自宅です。自分の家・・・つまり今、私がいる場所ということですが。もちろん、自分の家が嫌いな方はそういないと思います。一番くつろげるのが自宅であるのは間違いないのですが、私が考えているのは、その「くつろぎ」を演出する小道具を見つけることが鎌倉散歩の楽しみの一つだということです。鎌倉ロコガーデン・マート(御成町5-29 0467-24-5565)には、輸入もののガーデニング・グッズや、ハーブの苗などがあります。植物に関する相談にも親切にのっていただけます。気に入ったグリーンが見つかったら、テラリウムや、部屋の雰囲気を暖かくする、ランプシェードを見つけに行ってはいかがでしょうか。ステンドグラスのお店DANSHAKU(小町2-11-12,0467-24-9532)では、一日体験教室でランプシェードが作れます。又、そんなランプの下で友人に手紙を書くなら、和紙の美しいカードでどうぞ。社頭(小町1-20-5,0467-22-2758)には、外国の友人に送って喜ばれる和紙の小物等があります。こういったお店で手作りの心を大切に、自分らしい「くつろぎ」の時間を見つけていただきたいと思います。
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