鎌倉にゆかりのある方にお話を聞く…第6回 My 鎌倉
今回のゲスト
渋谷みつるさん(ミス鎌倉)
4月にミス鎌倉に選ばれた渋谷さん。同じく選ばれたほかの4人に比べ、ミス鎌倉の自覚が薄いと自らおっしゃる活発な方です。

「只今鎌倉勉強中」

 私がミス鎌倉の選考に応募したのは、母親が「おもしろそうじゃないの」と言って募集要項の切り抜きを見せてくれたのがきっかけっでした。いい経験になるし、おもしろそうだなくらいの考えしか持っていませんでしたから、本選に残ってからも、落ちるか受かるかなんて考えていませんでした。エントリーナンバーが1番だったので、移動などの段取りを覚えるので精一杯で、発表のときにライトが回ってたのもあとから気がついたくらいです。本当に実感が湧いてきたのはミス鎌倉に選ばれて、認定式に望んだときからでしょうか。みんなに認めてもらって、注目されるなんてことはそうそうあることではありませんでしたから、こんなに嬉しかったことは今までなかったというくらい嬉しくなってきたのを覚えています。周りの緑がとてもきれいだったことを印象的に思い出します。  大船に住み、東京の学校に通っている私にとって、鎌倉という街は、あまり実感のある街ではありません。選考会で鎌倉の街について質問されたときも、歴史が古くお寺がたくさんあってこじんまりした町、くらいのことしか答えられなかったくらいです。ですから、ミス鎌倉に選ばれたことを契機に、もっと鎌倉を知ることができればと思っています。  歴史に興味があったので、以前から好きだった鶴岡八幡宮などの中心部辺り以外にも、故事来歴のある場所を多く訪ねてみたいと思っています。私は本を読むのが好きで、雨の日にも外で傘を差して本を読んだりするんですけど、鎌倉の街でそれができるかなと思っています。三木卓さんの小説で「路地」という短編小説集があるのですが、タイトルに全部鎌倉の地名が使われているんです。そこで使われている地名をなぞってみるとか、そうやって無理なく少しずつ鎌倉に訪れる機会を増やしていこうと思います。  鎌倉をちゃんと味わってみたいというのが、ミス鎌倉に選ばれてから私が感じた大きな実感です。みんながいい街だという理由をゆっくりと実感してみたいと思います。今は秋の薪能を楽しみに思ったり、どうやら鎌倉を好きになり始めているような気がします。先のことはわからないですが、将来は「鎌倉に帰ってきたい」と思えるようになるのでは、という予感がしています。
▲TOP

Copyright (C) Kamakura Citizens Net / Kamakura Green Net 2001 All rights reserved.