第80回 My 鎌倉   My鎌倉
今月のゲスト
内田節夫さん

鎌倉水泳協会会長

[2014.2.20]
内田節夫さん
うちだ せつおさんのプロフィール
昭和19年(1944年) 岩手県花巻市に生まれる。
昭和31年(1956年) 小学校5年生で水泳を覚える。
昭和43年(1968年) 岩手大学教育学部卒業
昭和43年(1968年) 鎌倉市立小坂小学校教諭・鎌倉水泳教室指導に参加
昭和59年(1984年) 県立体育センターへ内地留学
平成17年(2005年) 3月退職(関谷小学校校長)・4月鎌倉水泳協会会長に就任現在に至る。


鎌倉へ

私は岩手県の田園地帯に生まれ育ち、子どもの頃川遊びなどしているうちにいつとはなしに泳ぎを覚えました。学校にプールが出来たのは5年生の頃だったでしょうか。

教員免許をとり、神奈川県の教員を希望。当時は団塊の世代で生徒が多く教員不足でした。私は鎌倉市立小坂小学校に赴任することになりました。

当時、すでに鎌倉水泳協会はありましたが、会員制度というより役職だけが決まっており、会長さんから校長先生を通じて若い教師に指導をたのんでいたので、ごく自然に協会と関係するようになりました。また、小坂、玉縄、御成小学校位しかプールがなかったので、その他の学校は市営プールをつかっていました。勿論温水プールはなかったので水泳授業は夏だけでした。

昭和57年に鎌倉水泳協会の理事長になりましたが、翌年県立の体育センターに内地留学したので、水泳協会の仕事から離れることになりました。
体育関係では昭和55年まで小坂小学校や御成小学校のサッカーの指導にたずさわったりしていました。

平成17年3月関谷小学校校長を最後に退職し、4月鎌倉水泳協会の会長に就任しました。

鎌倉市とご縁ができて半世紀を過ごし、市内に在住しています。



会長としての思い

鎌倉水泳協会は、おかげさまで創立60周年を迎えることができました。「泳げない人を泳げるように、泳げる人はより泳げるように」を理念に、現在は2団体と115名の会員で水泳の普及・発展のために、いろいろな活動をしております。

イベントとしては、幼児の水泳体験会から、初心者の水泳教室、継続して泳ぐタートルスイミング、学童水泳大会、市民スイミングフェスティバル、広報活動、親睦行事等をしております。

これからも、先人の思いの具現化に向けて、市民の皆様にスポーツの楽しさ、泳ぐことの楽しさを味わってもらえるように一層の努力をしてまいります。



水泳に対する思い

水泳は、幼児から高齢者まで、楽しさを味わえるスポーツであり、しかも身体の一部に負担がかからない全身運動であり、健康維持・増進には適したスポーツであります。これからももっと広めるお手伝いをしていきたい。



鎌倉水泳協会の活動(編集部まとめ)

鎌倉水泳協会は市民への水泳普及を目的とした任意団体です。
会員数115名+2団体です。(入会手続きなどは最下段にある協会のURLを参照して下さい。)
1.理念: 泳げない人を泳げるように、泳げる人はより泳げるように
2.目的: 水泳の普及と発展

まず、協会の様々な活動内容を横軸に年令(層)縦軸に技量をとって図に記入してみました。対象者は幼稚園生・保育園生からシニア層まで、初心者から上級者まで幅広く活動しています。


タートルスイミング
これは個人の自己管理で目標の距離を泳ぎきることを目指している。距離によって鎌倉史跡めぐりコース、箱根駅伝コース、日本縦断コースなど色々ある。参加者は全国にいて市外の人はインターネットで応募する。毎年1回集計する。例えば、日本縦断コースは3,000Kmを越えるので、10年がかりである。これは1年300Km泳ぐ必要があり、機会があれば都合をつけて、毎日のように泳がないと達成できない。また、その間健康維持にも留意が必要なのはいうまでもない。
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鎌倉市民室内水泳大会
1993年以降、大船スイミングスクールで開催していたタイムトライアルを2004年のこもれび山崎温水プール開設を機に、鎌倉市民室内水泳大会として継承し、通算20回開催し、今日に至っています。
マスターズ水泳大会
神奈川県水泳連盟主催の市町村対抗のマスターズ水泳大会に参加している。5歳刻みで細かく分類した年令区分毎に競争するというルールが特徴。参加者は広報かまくらで公募。坂ノ下プールで練習して出場。平成25年度は2回目で22名が参加し結果は6位だった。上位は政令指定都市なので、鎌倉市は健闘したといえる。熱心な人はこもれびの会員になっていつでも泳げるようにしている。病気になった時の治療代を考えれば月6千円の会費は安いもの。又、そこへ行って常連とおしゃべりしたり競泳したりする事が楽しい。
泳力検定
日本水泳連盟の公認のもので、年4回実施。検定員資格保持者が、泳法などをチェックし、合格率は6割から7割。
グラフのように検定を受ける方が確実に増加しています。

右のグラフ 
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ブルー 年度別認定数(件)
黒    年度別検定数(件)
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学童水泳大会
行政の方針変更で小学校水泳大会が廃止されたが、2005年に協会主催の記録会を立ち上げ、2006年の第2回を経て水泳大会に発展し、2013年で大会実施9回になります。
左のグラフ:人口は減少しているが参加人員は年々増えている。
市民水泳教室
協会の理念は・・・設立当時の先生方の心からのねがい”子供たちを水の事故から守る”

協会の心の行事としてすでに57年の歴史を重ねている。夏休み期間内で、毎年7月(前期5日間)6会場 8月(後期4日間)4会場にて開催しています。

泳げない子大歓迎、みんな泳げるように!
園児水泳体験会
小さいときから水に親しんでもらおうと始めた。幼稚園・保育園単位で30人〜40人バスで坂ノ下のプールに来てもらう。生徒3人に指導者1人程度をつけている。皆でやるとできるようになるものである。

園児参加者数の推移グラフ
9年前は60人にも満たなかったが、最近は400人を超すようになった。
かなづちクラブ
初心者に寄り添って・・・大人の入門コースで、山崎のこもれび温水プールで実施しています。社会の高齢化がすすむ昨今、水泳での健康管理を模索する方々が増えています。応募者は子育てを終わった人や60歳過ぎの人が多い。レベルによって3コースを曜日毎に用意している。
健康維持が目的で参加している人も多い。年末には「理事長発案」の水中忘年会などもあり大変ユニーク。
市民スイミングフェスティバル
フェスティバルでは、40種目を超える競技やゲームが行われています。オリンピック選手の田中雅美さん(第19回)や、柴田亜矢さん(第20回)が、泳法指導やサイン会などで交流。大会を盛り上げています。鎌倉海浜公園プールは貴重な施設です。大会は既に20回となりました。ワンポイントレッスンや水中綱引き、水中宝探し、水中玉入れ、親子リレーなど楽しい出し物が一杯。国内には沢山の市レベルでの水泳大会がありますが、このように市民と選手との多彩な交流を積極的に行っている所は稀なようです。



鎌倉水泳協会
神奈川県水泳連盟
日本水泳連盟
日本マスターズ水泳協会



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