第77回 My 鎌倉   ロゴ
今月のゲスト

竹林 昌代さん

ゴミの発生抑制(Reduce)に取り組む
”NPO法人游風”代表


[2013.5.26]
 
たけばやし まさよさんのプロフィール
1967年 昭和42年 神奈川県生れ。
1985年 昭和60年 大学入学、機械工学を専攻
1989年 平成01年 就職後、機械制御のプログラミングに従事
1998年 平成10年 結婚を機会に鎌倉に住む。
出産を機に退社。以後、子育て中心の生活を送る。
2008年 平成20年 環境問題に目覚め「游風」結成
2012年 平成24年 NPO法人 游風 登録


■鎌倉へ
大学時代は機械工学を専攻。就職して機械制御のプログラミングに従事。 15年前に鎌倉へ。出産を機に退社し以後子育て中心の生活を送る。長年母親が洋裁教室を続けていたことから、「私も母のようにやりたい事を見つけていきたい」と漠然と考え続けていました。



■活動のきっかけ
地域のイベントやお祭りなどの模擬店で使用する「使い捨て容器」がゴミの山になっている。 どうにかならないかなと常々気になっていました。そんな折、山梨県でリユース食器の普及を行うNPO法人「スペースふう」の 新聞記事を友人から見せてもらった。「これならできる」と思い、2008年に主婦7人が集まり取り組みを開始。 団体名を「游風(ゆうふう)」と名付けました。游風は山と海に囲まれた自然豊かな鎌倉でいつまでも遊べる環境を守りたいと願いを込めて名付けました。
使い捨てを減らし、ごみを出さないようにすることで環境負荷を減らしたい、その行動が子供たちへの手本となるよう、できることからやっていきたいと思っています。

  • リユース食器とは?
    使用後、洗浄、消毒し、繰り返し使う食器。いくつか選択肢があります。
    1. 自分の食器持参し、使用する。
    2. 専門業者からレンタルする。


■「游風」の活動
2008年に主婦仲間7人で任意団体「遊風(ゆうふう)を結成、2012年にNPO法人化

(1) 地域のお祭りやイベントなどで発生するゴミの減量化の提案
(例)リユース食器の導入を提案/食器・箸の持参を呼び掛ける。
(2) 地域のお祭りやイベントのお手伝い
(例)リユース食器導入の場合→食器の搬入、イベント会場での食器の回収の呼びかけなど。
(3) 勉強会の開催
(4) My箸袋を作成し販売

由比ヶ浜海浜公園で行われるイベント「鎌人いち場」などで食器貸し出し、回収の活動を行っています。活動当初は、プラスチック製のリユース食器のみを扱っていましたが、最近は間伐材を利用した木製食器「WA器(わき)」の取り扱いも始め、「大船to大船渡」で1200余りのさんまの提供の際に初めて使用され、雰囲気が良いと好評でした。WA器の特徴の一つとして、使用後は炭にして土壌改良剤として活用できるので環境に優しい循環を生み出します。

「遊風という団体の活動が継続できてとても幸せに思っています。自分は理事長をつとめていますが、遊風をたちあげ、運営に参加しているメンバ−の協力をはじめ助けていただいている方々の皆さんの協力があってこそと感謝しています。」



■WA器(わき)について
WA器(わき) 循環の「わ」和製の「わ」和気藹藹の「わ」などいろいろな意味をこめて名付けました。

大分県の周辺の林地の建材に出来ない部分の木材を利用する。2oほどの厚さの薄い板にし、圧力をかけるだけの簡単な加工で作られた食器。国産材を使用することで林業を支える助けになります。WA器(わき)の特徴として使用後はゴミとして燃やすのでは無く、二酸化炭素の排出量が少ない炭化という方法で炭にして、山に返すことをひとつのサイクルとした運用を提案しています。土壌改良剤としても活用できるので環境に優しい循環を生み出します。

<木づかい運動知っていますか?>

森林破壊などといいますが、 二酸化炭素を吸って酸素を排出してくれる森を守るためには適正な森の管理が必要です。 その手入れの一つが間伐です。 戦後の国の政策で植林された人工林の木は、50年経った今がまさに利用のときなのです。 しかし、国産材の需要の減少により林業従事者が減り森林の手入れや間伐などは手が回らない状況です。 国産材を使わなければ森は放置されるしかありません。



游風の活動では、プラスチック製のリユース食器の利用ばかりでなく、森を守る間伐材から作った木の皿(WA器)の利用を進めています。そして、使用後はゴミとするのではなく回収して炭化することにも挑戦しています。その炭を森へかえすと山の酸性土壌を改良することができ、よい意味での循環の実現をめざしています。
WA器(わき)

 WA機(わき)

日本は、森林大国。こんなに良い資源があるのだからどんどん使っていって欲しいと思います。戦後の政策で植林した森林資源が50年経ち、利用の時を迎えています。WA器(わき)をどんどん普及することで、少しでも森林の活性化に繋がればと思っています。
「夢のまた夢だけど、スーパーの食品トレイにもWA器(わき)が使われたらいいな」 という思いで活動しています。



■最近の活動内容

○ 2012/10/15 鎌倉すざくさんの炉で皿を炭化


「大船to大船渡」(後述)で使用したWA器(わき)を鎌倉すざくさんの炉にて炭化していただきました。炭化すると約半分の容量になります。


○ 2012/10/14 第8回鎌人いち場 ゴミゼロ運動

由比ヶ浜海浜公園で行われるイベント「鎌人いち場」などで食器貸し出し、回収の活動を行っています。活動当初は、プラスチック製のリユース食器のみを扱っていましたが、最近は間伐材を利用した木製食器「WA器(わき)」の取り扱いも始め、「大船to大船渡」で1200余りのさんまの提供の際に初めて使用され、雰囲気が良いと好評でした。WA器の特徴の一つとして、使用後は炭にして土壌改良剤として活用できるので環境に優しい循環を生み出します。



○ 2012/10/14 覚園寺にてワインの会

「terra!terra!terra!」という覚園寺で開かれたワインの会では、 おしゃれな料理をWA器(わき)に盛りつけてくれました。


2012/09/30 大船to大船渡にてWA器(わき)利用

大船to大船渡、秋のさんま祭りが開催されました。 大船駅を降りて、商店街の一本の道の端から端までを使用しての大規模なお祭りでした。 国産材の杉でできたお皿(WA器)は、来場者の方に好評でさんまととてもぴったり合っていました。 脂のしみ具合、大きさ、さんまと杉の香りなどWA器は、杉の無垢材でつくられているのでさんまの余分な脂もよく吸い取り、香も相性が相性がよく、好評でした。日本は、森林大国こんなに良い資源があるのだからどんどん使っていって欲しいと思います。WA器(わき)は、戦後の政策で植林した森林資源が50年経ち、利用の時を迎えています。どんどん普及することで、少しでも森林の活性化に繋がればと思っています。



▲リンク先

NPO法人 游風(ゆうふう)


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