第43回 My 鎌倉  
今月のゲスト
田中和作さん
 

田中 和作さん


自然保護、
自然観察の道に入って25年・・・
現場主義に徹し、
地域密着の活動に多忙な日々を送る。


[04.11.25 今泉台のご自宅の工房にて]


たなか・かずさくさんのプロフィール
1932年1月東京生まれ、サラリーマンを経て、神奈川県自然環境保全指導員、箱根自然解説指導員(環境省富士箱根伊豆国立公園箱根地区パークボランティア・三浦半島ブロック)、鎌 倉市緑のレンジャー、鎌倉湖エコクラブ環境指導員、かまくらB・W同好会顧問など いろいろな立場で自然環境保護を訴える!



■忙しい日々


いろいろな腕章類 ともかく忙しい毎日です。(笑い)
県の自然環境保全指導員で月最低2日、国の箱根自然解説指導員でも月最低2日 、鎌倉市緑のレンジャーでジュニアを指導するのが月1日、鎌倉市教 養センターでの生涯学習専門コースで「野鳥観察」を指導するのが春秋の毎週金曜 日、この野鳥観察の卒業生で結成した「かまくらバードウオッチング(B・W)同好 会」でのフィールドワークが月2日(定例会とオプション会)、その他、地元鎌倉 湖エコクラブの例会、巣箱の製作や巣箱の製作指導、巣箱の消毒、年末になると 「ミニ門松づくり」の指導など、なんやかやと毎日時間に追われています。 (笑い)

これにバードウオッチングの地方遠征、趣味の陶芸やスケッチ画の制作、博物館美 術館巡りが加わります。(笑い)

鎌倉の仲間達・ 「かまくらバードウオッチング(B・W)同好会」の記事にリンク

■マイフィールド

(半径1キロメートル以内に自然環境保全地域が・・)

今泉北鎌倉環境保全地域と半径1キロの線(赤) 私の自宅(鎌倉市今泉台)の家を中心に半径1キロメートル以内に、鎌倉市で唯一の「今泉 北自然環境保全地域17・9ヘクタール」(神奈川県)があります。

また、南側には、「円覚寺特別保存区域」、「建長寺浄智寺八幡宮特別保存区 域」があります。
ここをマイフィールドと名付けて、時間が許す限り歩くようにしています。 歩くことによって、四季のメッセージをいち早くキャッチすることが出来ます。

野鳥でも、草木でも、花でも自然観察の基本は五感を働かせて歩くことだと 思います。これが私の現場主義です。

■今泉北自然環境保全地域の同行取材

(編集部は2004年11月26日、鎌倉市教養センターの「野鳥観察専門コース」の実習を兼ねた今泉北自然環境保全地域の見回りの模様を取材させて頂きました。)

(出発前の観察心得)
(今日出会う野鳥の説明)
(観察用具の説明)
 
(自然保護の大切さの説明)
(雉の鳴き声が聞こえ・・・)
(環境毎に違う野鳥がいる)


■東京生まれ、東京育ち

生まれは東京の品川区(当時荏原区)です。
子供の頃、自宅から目黒不動の縁日に時間をかけて歩いていったことが強く印象に 残っています。
サラリーマン時代に、水戸市に数年住んで、東京の自由が丘に引っ越し、昭和49年(1974 年)に鎌倉に引っ越して来ました。 ですから、鎌倉在住30年ということになります。

鎌倉に住みたいと思ったきっかけは母が三浦三崎の出身で、小学生の頃から良く鎌倉 に連れてきてもらい、八幡宮の太鼓橋で遊んだりした楽しい思い出があったからです。若い頃から、将来は鎌倉に住みたいと思っていました。

■自然保護の道に入ったきっかけ


(鎌倉市教養センター
の生徒さんたちと)
  40代後半に身体をこわしました。
人間ドックで胆嚢に影が見つかり、1年経過観察したあと、影が大きくなっていた ので胆嚢を取りました。
このころ、たまたま、目黒の自然教育園の講演会で「身近な自然保護入門」と 言う話を聞きました。
これがこの道に入るきっかけです。

講演者は平塚市博物館の学芸員・浜口哲一さんで、浜口さんとは今もおつき合いを させていただいています。

■自然保護の勉強


  1981年に
  • 日本野鳥の会に入会したほか
  • 日本鳥類保護連盟
  • 国立科学博物館友の会
  • かながわトラストみどり財団
  • 日本自然保護協会
  • 鎌倉風致保存会
  • 北鎌倉の景観を後世に伝える基金・他
などに入会し、会報などから情報をあさり、また立派な先生方に接するよう努力しました。

現場主義に徹して時間さえあれば自然を観察するようにしました。
 
(趣味のスケッチ・柿)

■趣味の世界


(鳥たちのループタイ)


(フクロウたち)

(ガス窯内部)
  趣味もいろいろあります。
子供の頃、絵が好きで、ヒマさえあれば絵を描いていました。
今でも絵を描くのは好きですが、更に10年前から陶芸が加わりました。

窯を設置し、土をこねて、フクロウやオオワシ、ヤマセミなどで小物を焼き、家内が編んだ組み紐とセットにしたりしています。
陶芸の窯は都市ガス窯です。
3段にして入れると、茶碗などは1度に150個ほど焼き上げることが出来ます。 1300度の高温で14〜5時間で焼き上がります。
窯の設置と同時に梟童(きょうどう)と名付けたこの工房を増築しました。
ここにはいると何となく心が落ち着きます。

また、博物館美術館巡りも好きでよく出かけます。
美術館巡りといえば、日本画の中で野鳥が描かれている絵はがきのコレクショ ンも趣味で、つい先日も大量に買い込みました。(笑い)

■フクロウとミミズクの違い


日本で記録された11種はすべてフクロウ科に属しますが、種名としてのフクロウは1種だけです。
この話はちょっとややこしいので、数年前に鎌倉市の「広報かまくら」に掲載したコラムをご覧になって下さい。(笑い)

(2001年10月15日号「広報かまくら」より転載)


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