今月の庚申塔めぐり

−(46) 神明社石段下−



所在地 ●神明神社は、小袋谷から500メートルほど山崎小学校へ向かったところの高台にあります。
庚申塔は、高台にある神社の石段の上り口にあります。

●この神社の創建は戦国時代の元亀年間(1570-1573)だそうです。このころ山ノ内一帯に疫病がはやったために、天照大神を祀り、その退散を祈って造られたものと伝えられています。
庚申塔の概要1基 尖塔角柱、上辺に日月、中心に「庚申塔」と刻み、下に三猿を刻みます。
万延元年(1860)の銘があります。

この年は、庚申の年で、60年前の庚申の年の寛政十二年についで二番目に造立の多い年でした。
咸臨丸が勝海舟らを乗せて米国に向かったのもこの年の一月でした。
江戸時代もあと僅か、山ノ内村ではこの年は凶作のため、領主円覚寺から救米・貸渡金を受け、家業出精・倹約を命じられた、とあります。
どのような気持ちで庚申塔を立てたのか、思い余るものがあります。
庚申塔の現状1基
記録の通り保存されています。(平成14年8月13日)
全  景
庚申塔
更新日2003.11.14

「一覧表」へ戻る

庚申塔のトップページへ