今月の庚申塔めぐり

−(25) 材木座 五所神社−



所在地●五所神社は、大町四つ角方面から材木座海岸へ向かうバスの通る道と並行する東側のやや狭い道の中ほどにあります。同じ道筋には、来迎寺(同名のお寺は雪ノ下にもあります)や実相寺があります。
五所神社の参道を進み、石段を上ると多数の石塔が左右のブロック塀に沿って並んでいます。

●「五所神社の庚申塔」についての案内板が立っています。
15基について、主尊(祀られている中心のもの)別にくくられて、その下にそれぞれの年代が記されています。
実際には16基あります。文政2年のものが2基あり、そのうちの1つが除かれているようです。

主尊別
  • 帝釈天      1基(寛文12)
  • 阿弥陀如来像 2基(天和4)(貞亨14)
  • 青面金剛像 4基(享保15)(寛政4)(文政3)(不明)
  • 猿田彦神 1基(嘉永5)
  • 庚申字 7基(寛政12)(享和3)(文化2)(文化9)(文政2)
    (天保14)(嘉永4)
    「庚申字」は、実際には、文政2年のものがもう1基あり、計8基です。

●解説によれば、ここの庚申塔は、明治41年(1908)に、材木座の各場所から集められたもので、造立者の名前からどこにあったものかが分るということです。

●境内には、弘長二年(1262)の銘のある板碑(いたび:追善供養のためにつくられたもので、平板な石に種子(しゅじ:梵字で如来や菩薩をあらわすもの)や建立のいきさつ、年月日、名前などが刻んである)があります。市の有形文化財に指定されています。
★庚申塔に混じって摩利支天像(まりしてん:最後の写真)などもあります。


ここの庚申塔は、塀に沿って二面に立っています。神輿庫に向かって右手の奥より説明します。
庚申塔の概要16基
記録の通り保存されています。(平成13年1月24日)
庚申塔の現状庚申塔の列に向って左より
  • 駒型、上辺に日月、中央に「庚申供養塔」、下辺にー猿
  • 駒型、上辺に日月、中央に「庚申供養塔」、下辺にー猿
  • 駒型、上辺に日月、中央に「庚申供養塔」、下辺にー猿
  • 板状駒型、上辺に日月、合掌の六臂の青面金剛像、下辺に三猿
  • 駒型、上辺に日月、中央に「庚申供養塔」と刻む
  • 駒型、上辺に日月、中央に「庚申供養塔」と刻み、下辺にきかざるの浮彫
  • 駒型、上辺に日月、合掌の六臂の青面金剛像、下辺に三猿。
  • 板状、「庚申供養塔」と刻む
  • 板状駒型、上辺に日月、合掌の六臂の青面金剛像、下辺に三猿
  • 舟型、上辺に日月、合掌の阿弥陀如来像、下辺に三猿
  • 唐破風付笠塔婆、来迎相阿弥陀如来、三面のそれぞれに三猿が一体ずつ
  • 舟型、上辺に日月、中央に「奉造立帝釈天王」と刻み、下辺に三猿 (市指定文化財)
  • 唐破風付笠塔婆、上辺に日月、合掌の六臂の青面金剛像、下辺に三猿
  • 駒型、上辺に日月、中心に「庚申塔」と刻み、下辺に三猿
  • 駒型、上辺に日月、中心に「庚申供養塔」と刻み、下辺に三猿
  • 駒型、「猿田彦大神」と刻み、下辺に三猿
全   景

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庚申塔ではありません
更新日2003.11.14

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