今月の庚申塔めぐり

−(15) 旧巨福呂坂−



所在地● 旧巨福呂坂への入口は、鶴岡八幡宮の境内の西側、本宮に直接通じる階段あたりから、県道を反対側に渡ったところにあります。
坂を100メートルほど登ると正面にトンネルが見え、その手前から右へさらに進むと左手に一群の石塔が見えてきます。
その斜面の上には、青梅聖天(おうめしょうてん)という神社があります。
なお、旧巨福呂坂はこの先で行き止まりとなります。

●写真は、坂の上のほうから撮ったものです。

●青梅聖天の名前は、次のような由来からだそうです。
三代将軍実朝が激しい病にかかったときのことです。仕えの者が時期はずれの青梅を探しまわり、ようやくここで見つけたそうです。これを献ずるとたちまち病が癒えたそうであります。
(幼い頃、ある冬の日、具合の悪くなった実朝は、青梅を食べたいと駄々をこねたと、わざわざ加えるお話もあります。)
宴会で飲みすぎ、二日酔いでこまっている実朝に栄西が茶を勧めたという話もあり、いろいろと世話の焼けるおかたでもあったようです。
庚申塔の概要13基の石造物のうちの6基です。(左から)
  • 駒型、上辺に種子(金剛童子)、中央に「青面金剛」と刻む。
  • 舟型、上辺に日月、中央に合掌六臂の青面金剛、下辺に三猿。
  • 駒型、「庚申供養塔」と刻み、下辺にー猿。
  • 尖塔角柱、草書体で「猿田彦大神」と刻む。
  • 自然石、上辺に種子(金剛童子)、横書きに「庚申塔」と刻む。
  • 台石のみ(文政12年(1829)の銘あり)(写真は省略)
庚申塔の現状6基
記録の通り保存されています。(平成14年7月2日)
全  景
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更新日2004.1.21

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